エリザベスドール(2)
ルークが通うL市内のウルトン高校…、
「よーォ、ルーク!
お前この頃、何だか楽しそうじゃねえか?
何かイイ事でも、あったか?」
友人のジミーが話しかけて来た。
「いや、別にないけど」
「ウソをつけ!
いつも不機嫌なお前が上機嫌なんて、珍しいじゃねえか!」
「珍しいかな?」
「何があった?
彼女でも出来たか?
…んな事はねーよな?
お前に女なんて縁がないしよ」
「…」
内心、カチンと来たルーク。
今のところ、女の子と付き合う事には興味はないけど…
─縁がない─
頭ごなしにこう、言われてしまうと、カチンと来てしまう。
でも怒らず、苦笑い。
「え? まさか本当に彼女、出来たのか?」
「うん、まあね」
「やったじゃねえか!」とジミーは大喜び。
相手の女の子について色々と聞く聞く。
この男、やたら口が軽くて(場を盛り上げるのが結構、上手い)、ルークの事をベラベラと回りに言いふらして行った。
だが、ジミーが言った事は誰も信用しない。
「内気で臆病なルークに、彼女なんて出来るハズねえだろう」
こう言うのは、クラス仲間で意地悪なディック。
その相棒で太っちょのティムがルークに質問して来る。
「おいルーク、本当にオメェに彼女出来たのかよ?」
「本当だよ、信用してくれないの?」
「当たりメェ前だろう? 誰が信用するか」
「ウソじゃあないって」
「だったらよう、その…エリザベスとか言う彼女に会わせろよ。
そしたら信用してやる」
「イイよ。じゃあ今夜、ウチで」
この夜、ルークは自宅でエリザベスをジミーやディック、ティムに紹介した。
自慢の美しい彼女を見せられた3人の反応は…、
「だろうと思ったぜ」
とまあ、皆がっかり。
ディックが文句を言う。
「お前、俺たちをからかっているのか!?
なーんなんだよアレ、ただの人形じゃねえか!」
「僕は別に、人間の女の子とは言ってなかったけど…」
「ふざけんじゃねえ!」
とディックはルークの頭を拳でゴツン!
3人は呆れ顔で帰ってしまった。
つづく
「よーォ、ルーク!
お前この頃、何だか楽しそうじゃねえか?
何かイイ事でも、あったか?」
友人のジミーが話しかけて来た。
「いや、別にないけど」
「ウソをつけ!
いつも不機嫌なお前が上機嫌なんて、珍しいじゃねえか!」
「珍しいかな?」
「何があった?
彼女でも出来たか?
…んな事はねーよな?
お前に女なんて縁がないしよ」
「…」
内心、カチンと来たルーク。
今のところ、女の子と付き合う事には興味はないけど…
─縁がない─
頭ごなしにこう、言われてしまうと、カチンと来てしまう。
でも怒らず、苦笑い。
「え? まさか本当に彼女、出来たのか?」
「うん、まあね」
「やったじゃねえか!」とジミーは大喜び。
相手の女の子について色々と聞く聞く。
この男、やたら口が軽くて(場を盛り上げるのが結構、上手い)、ルークの事をベラベラと回りに言いふらして行った。
だが、ジミーが言った事は誰も信用しない。
「内気で臆病なルークに、彼女なんて出来るハズねえだろう」
こう言うのは、クラス仲間で意地悪なディック。
その相棒で太っちょのティムがルークに質問して来る。
「おいルーク、本当にオメェに彼女出来たのかよ?」
「本当だよ、信用してくれないの?」
「当たりメェ前だろう? 誰が信用するか」
「ウソじゃあないって」
「だったらよう、その…エリザベスとか言う彼女に会わせろよ。
そしたら信用してやる」
「イイよ。じゃあ今夜、ウチで」
この夜、ルークは自宅でエリザベスをジミーやディック、ティムに紹介した。
自慢の美しい彼女を見せられた3人の反応は…、
「だろうと思ったぜ」
とまあ、皆がっかり。
ディックが文句を言う。
「お前、俺たちをからかっているのか!?
なーんなんだよアレ、ただの人形じゃねえか!」
「僕は別に、人間の女の子とは言ってなかったけど…」
「ふざけんじゃねえ!」
とディックはルークの頭を拳でゴツン!
3人は呆れ顔で帰ってしまった。
つづく
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