携帯小説!(PC版)

花冠

[302]  一月  2008-07-24投稿
 とある旅人が旅の途中で、白い花畑を見つけた。
 前の町の人間から近道だよと教えられたのは、町外れの深い森の中を突っ切る細い道だった。
 かつては近隣の町の交通の中心で、人通りも多かったが、新しく道路ができてからは、通る人もほとんどおらず草木が茂り、荒れた獣道同然となっていた。
 新しい道路は、近隣の町をぐるりとつなぐ環状線になっており、遠くを目指す旅人にとってはこの旧道を通ったほうが都合がよかった。
 そんなこんなで、一人薄暗い道をひたすら歩き続けていると、突然森がひらけて可憐な花畑が現われたのだ。
 緑の細い茎の上に、白バラによく似た清楚な花を揺らして、花々はまるで愛らしく手を振っているように見える。
 思わず足を止めて、美しさに魅入っていた旅人は、花畑の中央の辺りが、一際がさがさと揺れているのに気付いた。
 揺れの範囲から、かなり大きな獣か何かが潜んでいるようだ。
 旅人はそっと腰のベルトに差し込んでいた護身用の銃を抜き取った。
 その時、気配に気付いたのか花畑から勢い良く顔をだした者があった。同時に旅人が銃口を向ける。
 数秒の沈黙が流れた。
 殺意を秘めた旅人の視線の先には、

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