夏恋(1)
あなたは今まで誰かと付き合ったことがありますか?
……今首を縦に振ったものは皆、どうかタンスの角で小指を強打し悶え苦しみますように。
私は昨日ある女性に告白した。
つまり私にとっての人生最初で最大の大勝負だったということである。
大学生にもなって初めての告白なんて、砂糖に浸けた檸檬のように少々甘酸っぱすぎる気がするだろうが、そんなこと私にはまったくつかぬことなのだ。
御託はさておき結果はと言うと、今まで色恋事とは全く無縁だった私にいきなりそんなうまい話があるわけなどなく、私の恋心は初夏の風と共に去っていく運命にあったのだ。
あぁ、切ない。あぁ、虚しい。
私は今、例の彼女に振られたことにより断続的な鬱に苛まれながらも、生きていくために必要不可欠である食料というものを買いに自転車でデパートメントを目指し、汗を流している。
初夏もとうに過ぎたであろう7月下旬、うだるような暑さに後押しされ、私の気分は滅入り続ける一方である。なんなら今車道に身を投げ出せたらどれだけ楽だろうかとも思った。
……まぁそんな度胸が私なんかにあるわけもなく、平平凡凡な道のりでやがて私はデパートメントに着いた。
宝の山、デパートメント。欲しいものは何でも揃う。
そんな宣伝文句も、今の私にとってはストレスの要因の一つでしかない。
何でも揃う?じゃあ私は彼女が欲しい。
そこで私はまた振られたことを思い出して鬱に陥るのである。
恋ってのは不思議なもので、見込みが無くなればあっという間に温度が下がる。何故自分は彼女が好きだったのか?本当に好きだったのか?いやいや、本当はそんなに好きじゃなかったのかも知れない。
私はそういった自問自答を繰り返し、心の傷を癒そうと無駄な努力を続けながら買い物をしていた。
レジにて会計を済ませた私は「今日はカレーにしよう」と決意しながら夏の直射日光の下、駐輪場へと向かった。
そこで私は石になる。
おぉ、神よ。もしいるのなら何故私をこれ以上苦しめる必要があるのか。私が何か悪いことをしたとでも言うのだろうか。
そこに私の自転車はなかった。
……今首を縦に振ったものは皆、どうかタンスの角で小指を強打し悶え苦しみますように。
私は昨日ある女性に告白した。
つまり私にとっての人生最初で最大の大勝負だったということである。
大学生にもなって初めての告白なんて、砂糖に浸けた檸檬のように少々甘酸っぱすぎる気がするだろうが、そんなこと私にはまったくつかぬことなのだ。
御託はさておき結果はと言うと、今まで色恋事とは全く無縁だった私にいきなりそんなうまい話があるわけなどなく、私の恋心は初夏の風と共に去っていく運命にあったのだ。
あぁ、切ない。あぁ、虚しい。
私は今、例の彼女に振られたことにより断続的な鬱に苛まれながらも、生きていくために必要不可欠である食料というものを買いに自転車でデパートメントを目指し、汗を流している。
初夏もとうに過ぎたであろう7月下旬、うだるような暑さに後押しされ、私の気分は滅入り続ける一方である。なんなら今車道に身を投げ出せたらどれだけ楽だろうかとも思った。
……まぁそんな度胸が私なんかにあるわけもなく、平平凡凡な道のりでやがて私はデパートメントに着いた。
宝の山、デパートメント。欲しいものは何でも揃う。
そんな宣伝文句も、今の私にとってはストレスの要因の一つでしかない。
何でも揃う?じゃあ私は彼女が欲しい。
そこで私はまた振られたことを思い出して鬱に陥るのである。
恋ってのは不思議なもので、見込みが無くなればあっという間に温度が下がる。何故自分は彼女が好きだったのか?本当に好きだったのか?いやいや、本当はそんなに好きじゃなかったのかも知れない。
私はそういった自問自答を繰り返し、心の傷を癒そうと無駄な努力を続けながら買い物をしていた。
レジにて会計を済ませた私は「今日はカレーにしよう」と決意しながら夏の直射日光の下、駐輪場へと向かった。
そこで私は石になる。
おぉ、神よ。もしいるのなら何故私をこれ以上苦しめる必要があるのか。私が何か悪いことをしたとでも言うのだろうか。
そこに私の自転車はなかった。
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