ソードメーカー10―?
そうです。しかし、その問いに対する明確な回答は出来ません。これは貴方自身が見つけなくてはなりませんから。
「僕自身…ですか?」
貴方は私の声が聞こえました。素質はあるのでしょう。ただ、貴方自身がそれを放棄しているのです。
「放棄…?」
貴方の心の奥には、自身の創ったソードに対する恐れと、怒りがあります。
「!」
ロイはその言葉に、思わず絶句した。
それが何に起因しているのか、私には分かりませんが、貴方には分かるはずです。それを乗り越えない限り、貴方は誰かを守る事は出来ません。
「…」
ロイはぎゅっと唇を噛み締め、拳を震わせた。
一つ、ヒントを差し上げましょう。貴方一人の力では、何もできません。ただし、貴方が全てを解放し、力を求めるなら、きっと応えてくれるはずです。
「…」
さて…ここまでにしておきましょうか。もうすぐ夜が明けます。帰られた方がいいでしょう。
「あの…一つ、よろしいですか?」
ロイは顔を上げて、苦しみに耐えるような表情で剣を見た。
何でしょうか?
「僕の剣は、まだ、僕に声を掛けているのでしょうか?」
もちろんです。貴方はその剣にとってたった一人のマスターなのですから。
「僕自身…ですか?」
貴方は私の声が聞こえました。素質はあるのでしょう。ただ、貴方自身がそれを放棄しているのです。
「放棄…?」
貴方の心の奥には、自身の創ったソードに対する恐れと、怒りがあります。
「!」
ロイはその言葉に、思わず絶句した。
それが何に起因しているのか、私には分かりませんが、貴方には分かるはずです。それを乗り越えない限り、貴方は誰かを守る事は出来ません。
「…」
ロイはぎゅっと唇を噛み締め、拳を震わせた。
一つ、ヒントを差し上げましょう。貴方一人の力では、何もできません。ただし、貴方が全てを解放し、力を求めるなら、きっと応えてくれるはずです。
「…」
さて…ここまでにしておきましょうか。もうすぐ夜が明けます。帰られた方がいいでしょう。
「あの…一つ、よろしいですか?」
ロイは顔を上げて、苦しみに耐えるような表情で剣を見た。
何でしょうか?
「僕の剣は、まだ、僕に声を掛けているのでしょうか?」
もちろんです。貴方はその剣にとってたった一人のマスターなのですから。
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