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僕は君の未来を永遠(トワ)に。<55>

[469]  麻呂  2008-07-28投稿

女のコの肌が、こんなに柔らかかったなんて――



『未來‥もしかして‥‥初めて‥?!』

彼女が、凄く至近距離にいる。


上から見下ろされた僕は、ぎこちない手つきで彼女を自分に引き寄せた。


初めてかと聞かれてどうする?!


違うよなんて答えてどうする?!


実際、女のコとこうして肌を触れ合うのは、僕にとっては初めての時以来なのだから。



『ごめっ‥‥。僕、慣れてなくて‥‥。』


誰とでも寝れるヤツが、僕には分からない。


だって、好きじゃないヒトとエッチしたって、全然気持ちよくないと思うから。

だから、今までにこういう風になりうるシチュエーションが無かった訳じゃない。


でも、僕にはそんな器用なヤツになれる筈がなかった。



『いいよ。あたしがつけてあげる‥‥。』



彼女が静かに息づいている。


その顔があまりにも綺麗で、色っぽく見えて――


僕はもう、それだけで――



『エリカちゃっ‥‥‥‥‥。』


次の瞬間――


頭の中が真っ白になって――


目の前の彼女の中に――


僕は、その思いを放出させた――



セックスが――


こんなにも気持ちいいなんて思わなかった――


またしたいと思うとしたら――


もう一度、彼女としたいと思った――



『未來‥‥。よかったよ‥‥‥。』



その日、僕と彼女は何度もお互いを確かめ合った。



トキが許す限り、何度も何度も――



テーブルの上の携帯だけが――



静かにトキの流れを見守っていた――

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