エリザベスドール(8)
「やったなァ!
2人は初めて、デートしたのかァ!」
ジミーはルークとキャサリンのその後の様子を聞いて大喜び!
内気なルークは果たして、キャサリンと上手くゆくのか心配だったのである。
「私たち、今では恋人同士よォ?」
自慢するキャサリン。
「恋人同士って、オーバーだなァ?」
ルークの方が照れる。
「イイね! 似合いのカップルだぜ!」
ジミーは嬉しさのあまり、親指を立てた。
この夜…、
夕食を済ませ、ゆっくりとくつろぐルーク。
思い出したように、物置の扉を開けた。
エリザベスを収納したままである。
冷めた目で人形を見つめた。
「今ではコイツも邪魔だな。あの老紳士に返す事にしよう」
そう言って、ルークは扉を閉めようとした。
すると、人形の片腕が動き出してルークの腕をガッチリと掴んだ。
「!?」
驚愕するルークに人形は顔を上げた。
「ワタシヲ…、ステナイデ…」
喋ったエリザベス人形。
ルークは思わず、人形の手を払い除けて後退りした。
人形はゆっくりと立ち上がり、ルークの方へ歩き出す。
「ワタシヲ…、ステナイデ…」
「く、来るな!」
「オネガイ…、ルーク」
人形はゆっくりと近付いて来る。
「化け物だ!」
ルークは慌てて自宅を飛び出し、ジミーの家に駆け込んだ。
「人形が動き出した?」
「そう! しかも、喋ったんだ!」
「なーに妄想めいた事、言ってるんだお前?」
笑うジミー。
ルークの話しなんか信じようとはしなかった。
「本当だ! 信じてくれ!」
ルークは必死になって、何度も状況説明した。
しかしジミーは
「人形ばっかり扱っていたからよ、夢でも見たんじゃねえの?」
と、信じてくれない。
「違う!」
「じゃ何で、作りモノの人形が動く!?」
「分かんないよ!」
「分かんないハズねえだろう? お前、24時間ずっと人形と一緒だし、動く理由ぐらい見当が付くハズだ」
「付かないよ!」
「それじゃあ、信用出来ねえ」
「だったら! 今から僕のウチに来て欲しい!」
「分かった。一度、人形の様子を見てみようぜ」
つづく
2人は初めて、デートしたのかァ!」
ジミーはルークとキャサリンのその後の様子を聞いて大喜び!
内気なルークは果たして、キャサリンと上手くゆくのか心配だったのである。
「私たち、今では恋人同士よォ?」
自慢するキャサリン。
「恋人同士って、オーバーだなァ?」
ルークの方が照れる。
「イイね! 似合いのカップルだぜ!」
ジミーは嬉しさのあまり、親指を立てた。
この夜…、
夕食を済ませ、ゆっくりとくつろぐルーク。
思い出したように、物置の扉を開けた。
エリザベスを収納したままである。
冷めた目で人形を見つめた。
「今ではコイツも邪魔だな。あの老紳士に返す事にしよう」
そう言って、ルークは扉を閉めようとした。
すると、人形の片腕が動き出してルークの腕をガッチリと掴んだ。
「!?」
驚愕するルークに人形は顔を上げた。
「ワタシヲ…、ステナイデ…」
喋ったエリザベス人形。
ルークは思わず、人形の手を払い除けて後退りした。
人形はゆっくりと立ち上がり、ルークの方へ歩き出す。
「ワタシヲ…、ステナイデ…」
「く、来るな!」
「オネガイ…、ルーク」
人形はゆっくりと近付いて来る。
「化け物だ!」
ルークは慌てて自宅を飛び出し、ジミーの家に駆け込んだ。
「人形が動き出した?」
「そう! しかも、喋ったんだ!」
「なーに妄想めいた事、言ってるんだお前?」
笑うジミー。
ルークの話しなんか信じようとはしなかった。
「本当だ! 信じてくれ!」
ルークは必死になって、何度も状況説明した。
しかしジミーは
「人形ばっかり扱っていたからよ、夢でも見たんじゃねえの?」
と、信じてくれない。
「違う!」
「じゃ何で、作りモノの人形が動く!?」
「分かんないよ!」
「分かんないハズねえだろう? お前、24時間ずっと人形と一緒だし、動く理由ぐらい見当が付くハズだ」
「付かないよ!」
「それじゃあ、信用出来ねえ」
「だったら! 今から僕のウチに来て欲しい!」
「分かった。一度、人形の様子を見てみようぜ」
つづく
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