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君のために…(2)

[306]  じゅりあ  2008-07-29投稿
去年のクリスマスに付き合って、今が2月だからもうじき2ヶ月か…。

「はぁ…」
俺、松葉光太郎は深い溜め息をついた。

何でかって?

実は付き合ってそんだけ経つのに、未だキスもマトモに出来ない。

いや、一度だけした。
それも付き合ったクリスマスの日に…。
あれは…流れと言うか、勢いで出来た。

でもイザとなると出来ない、奥手な自分が憎い…。
初めて彼女を持つと、皆そんなもんなのか??


「いーや、そんな事ない!」

目の前でダチ(悪友とも言う)の斎藤仁(じん)が腕を組んで首を横に振った。

(人の思考を読むなよ…)

若干、気持ち悪さを覚えながらも仕方ないかとも思うのは、しょっ中つるんでる為か。考えてる事が判るんだろう。

仁は胸元で手を広げると自信満々にいい放った。

「形よりも大きさだ!!」

……

前言撤回。

コイツは何もわかっちゃいない…。
「誰も、んな話してないっ!」
違う意味で溜め息が出る。
「や、お前の彼女は胸…」
ゴフッ!

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