君のために…(5)
そう言いながら、心は彼女を受け入れられない。
そんな自分は醜いのだろうか…。
(久留米と同じは嫌…)
光太郎と付き合っている事。
それを言うのに抵抗があるのは、ノロケだと思われるのが嫌だからだった。
一方、光太郎は学校を後にしていた。
(会ったら始めに何て言おう…)
緊張の為、まずはそこからだ。
冬休みはお互いが忙しく、マトモに会っていない。
付き合った日を含めてたった4回、今日で5回目だったりする。
メールは毎日しているが、実際会うと対した会話が出来ないで悩んでいた。
(まだかな…)
光太郎は首に巻いたグレーのマフラーを整えると携帯の時間を確認した。
と、それと同時にホームに辿り着いたさおりは、光太郎の姿を見付けていそいそと駆け寄る。
「ごめん、お待たせ!」
顔をあげると、彼女の姿が目に入って自然と顔が赤くなる。
「や、そんなに待ってはない…よ」
携帯をコートにしまいながら空いた片手を左右に振る。
そんな自分は醜いのだろうか…。
(久留米と同じは嫌…)
光太郎と付き合っている事。
それを言うのに抵抗があるのは、ノロケだと思われるのが嫌だからだった。
一方、光太郎は学校を後にしていた。
(会ったら始めに何て言おう…)
緊張の為、まずはそこからだ。
冬休みはお互いが忙しく、マトモに会っていない。
付き合った日を含めてたった4回、今日で5回目だったりする。
メールは毎日しているが、実際会うと対した会話が出来ないで悩んでいた。
(まだかな…)
光太郎は首に巻いたグレーのマフラーを整えると携帯の時間を確認した。
と、それと同時にホームに辿り着いたさおりは、光太郎の姿を見付けていそいそと駆け寄る。
「ごめん、お待たせ!」
顔をあげると、彼女の姿が目に入って自然と顔が赤くなる。
「や、そんなに待ってはない…よ」
携帯をコートにしまいながら空いた片手を左右に振る。
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