未設定ー19ーキミら…現るの世界。のハズが、創の内心
創はこのチャンスを有効利用する事に決めた!コイン3つ21分の限られた時間をチビろぉ〜に邪魔されずに、未伊子さんと仲良くなります!(ちょっとムリ、コイツ阿呆やねん)
「未伊子さん、…」手が届くような届かないような微妙な距離でペンキの端に、腰掛ける。未伊子さんが首を傾けて創を見た。
見られてる!そう思うと何故か言葉が続かなくなった、普段はあんなに親しげに話していたのに…。
雨の音がする…。まだやまない。見ると水滴が窓ガラスを濡らしていた。
(俺はなにがしたいんだろ〜)
微妙な空気をかんじたのか未伊子さんが言った。
「やけにおとなしいやん、どうした?」「なんだか、雨…」(げー俺このチャンスに雨トークする気か?)創の頭の中では、雨上がり決死隊の宮迫と蛍原が『バーカ』と言っている。
「雨、やまないっすね…。」
(チクショ〜どうしたんだ俺。宮迫たちにバカにされる〜)たいした知り合いでもないのに創にこう思われてますよ、タレント冥利につきますね雨上がり決死隊の皆さん。
「そうだねー早くやむとイイけど。あーっ、お金ココのポケットに入ってるよ!取る?」
と言って未伊子さんが立ち上げろうとする。
(なんだ、何だかその展開。未伊子さんが積極的に仕掛けてくる〜ズボンのポケットに俺が手を入れて…取ってもイイんすか?
つーか俺、余りに意識されてないけん…これはまるで弟。弟扱いじゃ…)
目まぐるしく考えたのちに出した答えはこうだ。
「イイっすよ。明日会社で頂きますから〜つーかコイン3つくらいどうでもよかし…」
未伊子さんはそう聞いて座り直すと、
「おごりは好かんから、明日渡すね!ありがと」と笑った。
(その笑顔だけで十分です。
ほんとかよ俺?
こんなこげんなチャンス二度と来んかも知れん〜ち、失敗した)
今まで回り続けて、BGMとなっていた乾燥機が静かに止まる。
未伊子さんはチビろぉ〜を抱えて重そうに立ち上がった。
「俺が、運びますよ」
「なにから何までワルいね!スマン。乾いとるやろうか?」創は扉を開けて触ってみると、
「まだ完璧じゃ、なかですよ」と聞いた。よしまだ時間がかかるかも。
「よかよ〜もう遅いし」
創は内心がっくりしながらも車に布団を運んだ。
《ー続くー》
「未伊子さん、…」手が届くような届かないような微妙な距離でペンキの端に、腰掛ける。未伊子さんが首を傾けて創を見た。
見られてる!そう思うと何故か言葉が続かなくなった、普段はあんなに親しげに話していたのに…。
雨の音がする…。まだやまない。見ると水滴が窓ガラスを濡らしていた。
(俺はなにがしたいんだろ〜)
微妙な空気をかんじたのか未伊子さんが言った。
「やけにおとなしいやん、どうした?」「なんだか、雨…」(げー俺このチャンスに雨トークする気か?)創の頭の中では、雨上がり決死隊の宮迫と蛍原が『バーカ』と言っている。
「雨、やまないっすね…。」
(チクショ〜どうしたんだ俺。宮迫たちにバカにされる〜)たいした知り合いでもないのに創にこう思われてますよ、タレント冥利につきますね雨上がり決死隊の皆さん。
「そうだねー早くやむとイイけど。あーっ、お金ココのポケットに入ってるよ!取る?」
と言って未伊子さんが立ち上げろうとする。
(なんだ、何だかその展開。未伊子さんが積極的に仕掛けてくる〜ズボンのポケットに俺が手を入れて…取ってもイイんすか?
つーか俺、余りに意識されてないけん…これはまるで弟。弟扱いじゃ…)
目まぐるしく考えたのちに出した答えはこうだ。
「イイっすよ。明日会社で頂きますから〜つーかコイン3つくらいどうでもよかし…」
未伊子さんはそう聞いて座り直すと、
「おごりは好かんから、明日渡すね!ありがと」と笑った。
(その笑顔だけで十分です。
ほんとかよ俺?
こんなこげんなチャンス二度と来んかも知れん〜ち、失敗した)
今まで回り続けて、BGMとなっていた乾燥機が静かに止まる。
未伊子さんはチビろぉ〜を抱えて重そうに立ち上がった。
「俺が、運びますよ」
「なにから何までワルいね!スマン。乾いとるやろうか?」創は扉を開けて触ってみると、
「まだ完璧じゃ、なかですよ」と聞いた。よしまだ時間がかかるかも。
「よかよ〜もう遅いし」
創は内心がっくりしながらも車に布団を運んだ。
《ー続くー》
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