猫の初恋?
しばらくの間、笑っていた。
ずっと笑って現実逃避していたかったけど、隣りの部屋の扉がガチャリと開く音がした。
その音にビクッとなる。
人間(といっても今は猫だが)ありえない事態が起ると、冷静な判断ができなくなってしまうものだ。
なぜかその時思ったのは、…逃げなきゃ。
だった。
逃げなきゃ!
時計を観た。
朝の6時半。
まだ大丈夫。
親は起こしにこない。というか普段も来ないけど。
でもあまりに遅ければ、心配して部屋の様子を見に来るのは確実だろう。
それまでになんとか脱出しなきゃ!
ボクの部屋は二階。
中央突破で玄関から脱出は、まず無理だ。
第一この体でドアが開けられる気がしない。
運良く開けることができても、親や妹に気付かれる可能性が高い。
パッと見渡すと、窓が目についた。
幸運な事に窓の鍵が空いている。
そこからベランダをつたって行けば!
我ながら冷静な考えだと思った。
でもやっぱりそれは冷静な判断ではなかったんだと思う。
猫になっているとはいえ、ここは自分の家だ。
ボクは、もうここにはいられないと、瞬時に判断してしまった。
それはボクであってボクではないようなものだった。
ずっと笑って現実逃避していたかったけど、隣りの部屋の扉がガチャリと開く音がした。
その音にビクッとなる。
人間(といっても今は猫だが)ありえない事態が起ると、冷静な判断ができなくなってしまうものだ。
なぜかその時思ったのは、…逃げなきゃ。
だった。
逃げなきゃ!
時計を観た。
朝の6時半。
まだ大丈夫。
親は起こしにこない。というか普段も来ないけど。
でもあまりに遅ければ、心配して部屋の様子を見に来るのは確実だろう。
それまでになんとか脱出しなきゃ!
ボクの部屋は二階。
中央突破で玄関から脱出は、まず無理だ。
第一この体でドアが開けられる気がしない。
運良く開けることができても、親や妹に気付かれる可能性が高い。
パッと見渡すと、窓が目についた。
幸運な事に窓の鍵が空いている。
そこからベランダをつたって行けば!
我ながら冷静な考えだと思った。
でもやっぱりそれは冷静な判断ではなかったんだと思う。
猫になっているとはいえ、ここは自分の家だ。
ボクは、もうここにはいられないと、瞬時に判断してしまった。
それはボクであってボクではないようなものだった。
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