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夕日が沈む前に(12)

[133]  主役は銭形  2008-07-29投稿
そして長い夜が明けた。俺はいつものように身支度を済ませて会社に向かった。いつもと変わらない会社。いつもと変わらない雰囲気がそこにはあった。昼休みに会社の仲間と昼食に出掛けようとした時だった。遠くからの女性の声が俺の背中を捕らえた。
「高橋さん…」
振り向くとそこには同じ課の2つ年下の奈々が立っていた。
「どうしたの奈々ちゃん。何。」
俺はいつも通りの口調で奈々に尋ねた。奈々は少し恥ずかしそうに答えた。
「あの…今日仕事が終わったら時間作ってもらえないですか…相談したいことがあるんですけど。ダメですか。」
俺は一瞬戸惑ったがすぐに茜のことが頭に浮かんだ。
「今日はちょと用事があるんだよ。ごめんね。明日だったら…」
すると奈々は力のない声で答えた。
「そうですか…わかりました…別にいいんです。無理言ってすみませんでした。」
奈々の声が極端に沈んだのがはっきりとわかった。俺はただならぬ雰囲気を奈々から感じ取った。それが何なのかはわからなかったが奈々を放っておけなかった。
「奈々ちゃん。少しだけなら時間あるからいいよ。」
俺は奈々を呼び止めるようにそう言った。
「ホントですか。ありがとうございます。じゃあ会社終わりに待ってます。」

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