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エリザベスドール(10)

[581]  ぐうりんぼ  2008-07-31投稿
?始めに?
抜けていました(6)と(7)は再度、書き込みしております。宜しく?
 ────────
本文
?翌日の夕方、ルークはバイクでジミーを探していた。

「朝になってもアイツ、家に帰って来てないそうだ」

ニック先生からの知らせに、ルークはジミーの行方が気になったのだ。

ジミー本人は今日は学校には来ていない。

ケータイ掛けても通じないから、何だか…
イヤな予感がする。

─アイツに何か!─

高まる不安を押さえながら、ルークは手掛かりのありそうな場所を走り回った。

そして…、

州道8号線を進んだルークは、街郊外の深いブリスの森へと入って来た。

日もすっかり落ちて、辺りは暗い。

しかもこの時間、通るクルマの数も極端に少ないから凄く静かである。

「?」

しばらく走ったルークの目に、路肩に停めてある1台の軽トラックの姿が飛び込んだ。

ナンバーの数字を見て息を呑む。

ジミーのクルマだからだ。

キーが付いたままの状態で放置されている。

車内を覗き込んだが、誰もいない。

床には缶が転がって、中身がこぼれている。

シートの端に1枚の布キレが落ちている。

エリザベス人形の衣装と同じ柄物である。

「ジミー、どこにいるんだッ!?」

ルークは必死になって辺りを探し回った。

ガードレールから崖下辺りをライトを照らしながら見渡してみる。

いた!

約10?下辺りの木々の根元にうつぶせ状態で横たわっているジミーの姿があった。

「ジミー!」

ルークは慌てて崖下に降りて行った。


ジミーは既に…、


つづく

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