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僕は君の未来を永遠(トワ)に。<63>

[388]  麻呂  2008-08-01投稿

僕達は、展望デッキの鉄柵に手を掛け、二人で並んで立っていた。



『札幌と東京なんて飛行機で二時間もかかんないじゃん。』

彼女が言った。



『そうだよね。日本と外国で遠距離恋愛してる人からしてみたら、札幌と東京なんて、小樽と札幌みたいなものだし。』


『やだ。未來。それってあたし達が恋人同士みたいに聞こえる。』



『‥‥‥あ。そっか。ごめんごめん!!』



『ぷっ。やっぱ未來は未來だね。』



『なんだそりゃ。』


『でも‥‥あたし達、これで二度と会えなくなる訳じゃないと思う。ね?!』



彼女のその言葉に深い意味が無い事は分かっていたが、僕はその言葉が嬉しかった。



『そうだよ!!僕、エリカちゃんが女優になって、有名になって、エリカちゃん主演の映画が“アカデミー賞”に選ばれて、“主演女優賞”に輝いたら‥‥

僕、友人代表で、でっかい花束持って、手渡しに行くからっっ!!』



『あっはっはっは。未來最高!!』


彼女は顔をくしゃくしゃにして笑っていた。

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