エリザベスドール(11)
翌日…、
「ジミーのヤツ、殺されたみたいだぜ!」
「ブリスの森で、死体となって発見されたみたいよ!」
学校内ではジミーの話題で持ち切りである。
殺害時刻は一昨日の夜11時過ぎ頃、死因は絞殺に依るもの。
犯人は途中、どこかの場所か…或いは現場で被害者を待ち伏せして殺害したのかもしれない。
互いに争った形跡はあるものの、貴重品とかには手を付けていない事から強盗目的に依る犯行ではないようだ。
怨恨による犯行か?
事件の捜査を進める市警察のモグレ警部は、第1発見者のルークを重要参考人として18分署に呼んで事件当日の事を詳しく尋ねた。
警部の質問にルークは、人形の事でジミーを自宅に連れて来た事。
そのジミーは帰宅する際、人形をクルマに積んで行った事。
自分はその後、1歩も外に出ていない事を詳しく話した。
警部の質問は続く。
「人形の事って、何か話し合いでも?」
「僕が持っていた人形がいらなくなったから、ジミーにどうしようかと、相談していたんです」
「君が持っていた人形って、どんな人形なんだ?」
「コレです」
ルークは自分のケータイを開くと、データフォルダーに入れている人形の写真画像を警部に見せた。
「やけに、デカい人形だ。買ったのかね?」
「ええ、骨董屋で安く」
「折角、手に入れた…こんな立派な人形を手放すとは…勿体ないな」
「ウチに置いたおくのが邪魔だったもんで」
「それで被害者が持って帰ったってワケか」
「捨てて来てやるよ…って、アイツは言ってましたから」
「被害者は人形をどこかに棄てた後に殺害されたかもしれないね」
警部はこう、推理をしたが…、ルークは大胆な推理をした。
─エリザベスが犯人─
奇怪な現象を目の当たりにしていたルークにとっては想像付く事だが、警部に話しても信じてくれるハズがない。
エリザベス人形が動き、喋る様子を見ない限りは…
つづく
「ジミーのヤツ、殺されたみたいだぜ!」
「ブリスの森で、死体となって発見されたみたいよ!」
学校内ではジミーの話題で持ち切りである。
殺害時刻は一昨日の夜11時過ぎ頃、死因は絞殺に依るもの。
犯人は途中、どこかの場所か…或いは現場で被害者を待ち伏せして殺害したのかもしれない。
互いに争った形跡はあるものの、貴重品とかには手を付けていない事から強盗目的に依る犯行ではないようだ。
怨恨による犯行か?
事件の捜査を進める市警察のモグレ警部は、第1発見者のルークを重要参考人として18分署に呼んで事件当日の事を詳しく尋ねた。
警部の質問にルークは、人形の事でジミーを自宅に連れて来た事。
そのジミーは帰宅する際、人形をクルマに積んで行った事。
自分はその後、1歩も外に出ていない事を詳しく話した。
警部の質問は続く。
「人形の事って、何か話し合いでも?」
「僕が持っていた人形がいらなくなったから、ジミーにどうしようかと、相談していたんです」
「君が持っていた人形って、どんな人形なんだ?」
「コレです」
ルークは自分のケータイを開くと、データフォルダーに入れている人形の写真画像を警部に見せた。
「やけに、デカい人形だ。買ったのかね?」
「ええ、骨董屋で安く」
「折角、手に入れた…こんな立派な人形を手放すとは…勿体ないな」
「ウチに置いたおくのが邪魔だったもんで」
「それで被害者が持って帰ったってワケか」
「捨てて来てやるよ…って、アイツは言ってましたから」
「被害者は人形をどこかに棄てた後に殺害されたかもしれないね」
警部はこう、推理をしたが…、ルークは大胆な推理をした。
─エリザベスが犯人─
奇怪な現象を目の当たりにしていたルークにとっては想像付く事だが、警部に話しても信じてくれるハズがない。
エリザベス人形が動き、喋る様子を見ない限りは…
つづく
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