ピンク色 1
私、カオリ。
21歳フリーター。
交際5年目のケンジとは同棲してる。
来月で丸一年。
友達からは羨ましがられるけど、同棲生活って現実はそんなにピンク色じゃない。
販売員の私とサラリーマンのケンジは休みが全く合わないし、どうせ家が一緒なんだからって仕事帰りのデートもしなくなった。
もともと無口で無愛想なケンジはますます喋らなくなったし、二人で家にいる時もダラダラテレビばっか見てる。
今日は2ヶ月ぶりに休みが重なった。
映画に遊園地にショッピング・・・行きたいとこはたくさんあるのに、ケンジはまったく外に行く気配なし。
これが世にいう倦怠期でしょうか。
――もぅ限界!
「ちょっと、ケンジ!」
「なに?」
「なにじゃなくて、もう3時だよ!休み終わっちゃうよ!」
「だから?」
「外行こうよ!」
「なんで?家でいいじゃん。何か用事でもあんの?」
なにそれ・・。
「用事がなきゃ外には行かないの?せっかく二人とも休みなのに??」
ケンジは何も言わない。こっちを見もしない。
テーブルの上にあるケンジの携帯。
「・・プリクラは?」
「あ?」
やっとこっちを見たケンジを睨みながら言う。
21歳フリーター。
交際5年目のケンジとは同棲してる。
来月で丸一年。
友達からは羨ましがられるけど、同棲生活って現実はそんなにピンク色じゃない。
販売員の私とサラリーマンのケンジは休みが全く合わないし、どうせ家が一緒なんだからって仕事帰りのデートもしなくなった。
もともと無口で無愛想なケンジはますます喋らなくなったし、二人で家にいる時もダラダラテレビばっか見てる。
今日は2ヶ月ぶりに休みが重なった。
映画に遊園地にショッピング・・・行きたいとこはたくさんあるのに、ケンジはまったく外に行く気配なし。
これが世にいう倦怠期でしょうか。
――もぅ限界!
「ちょっと、ケンジ!」
「なに?」
「なにじゃなくて、もう3時だよ!休み終わっちゃうよ!」
「だから?」
「外行こうよ!」
「なんで?家でいいじゃん。何か用事でもあんの?」
なにそれ・・。
「用事がなきゃ外には行かないの?せっかく二人とも休みなのに??」
ケンジは何も言わない。こっちを見もしない。
テーブルの上にあるケンジの携帯。
「・・プリクラは?」
「あ?」
やっとこっちを見たケンジを睨みながら言う。
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