この運命的な出会いは実話で俺と彼女の出会いはチャットだった。
お互いにチャットは初めてで自己紹介から始まり色々話しているうちに僕が彼女の声が聞きたくなり番号を交換する事になった。
すぐに電話をかけたが考え方や理想が真逆で初対面なのに私達合わないねって事で口喧嘩になった。
その彼女は20歳名前はｶﾅで短大生、新潟県に一人暮らし。
そして俺は19歳の板前さんで名前はﾖｳｽｹで仙台で一人暮らしをしている。
こんな俺達の5年間の物語だ。
俺達は電話で喧嘩した次の日から本音でぶつかり合いスッキリしたのか、急に仲良くなり毎日のように連絡を取り合っていた。
ｶﾅにも俺にも付き合っている相手はいなかったけど、電話をしたその日から俺はｶﾅに夢中になった。
でも距離がありすぎて正直ｶﾅと繋がっているという実感はなかった。
それでも俺はひにひにｶﾅの事を好きになる。
毎日のように話しをしていた俺達は電話を切る時の合言葉みたいのが自然に定着していた。
ｶﾅが「バイバイ」って言うと俺が「風邪ひくなよ！」ｶﾅは笑いながら、ありがとうといい、「いつも最後に同じ事言うね〜、お父さんみたい」と笑っていた
俺からｶﾅへ精一杯の愛情の照れ隠しだった。
でもまさかこの合言葉が最後の電話での、二人のつらい合言葉になるなんて思ってもいなかった。
続く…。

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