ピンク色 3(最終話)
何分たっただろう。
やっと落ち着いてきた私と向かい合うようにケンジが座り込んだ。
無造作に手で私の涙をぬぐう。
少しはっきりした視界の中にいるケンジは、真っ直ぐに私を見ていた。
射抜かれた様に動けない。こんな風に見つめあったのはすごく久しぶりで、思わず眩暈すら感じる。
と、ケンジが私を見つめたまま口を開いた。呟くように、でもしっかりと力強く。
「俺はさぁ。どこにも行かなくても、何にもしなくても・・・お前が隣に居たらそれだけで幸せなんだけど。」
本当に倒れるかと思った。
「ケンジ・・」
無意識にまた溢れてきた涙を、ケンジがぬぐう。そしてそのまま抱きしめてくれた。
「でもお前がそんなに不安になってるとは思わなかった・・ごめん。ちゃんと・・・好きだから。」
最後の方はほとんど聞き取れないくらいの囁き声だけど、無愛想で恥ずかしがり屋なケンジの精一杯の愛の言葉。私が一番欲しかった言葉。
「ぅん。うん・・ありがとぅケンジ・・。」
力強い腕に抱かれて、ケンジの肩越しに見えた携帯の液晶。
すっぴんの私が、満面の笑みでこっちを見てた。
気付いただけで、世界は変わる。
ほら、もぅピンク色。
やっと落ち着いてきた私と向かい合うようにケンジが座り込んだ。
無造作に手で私の涙をぬぐう。
少しはっきりした視界の中にいるケンジは、真っ直ぐに私を見ていた。
射抜かれた様に動けない。こんな風に見つめあったのはすごく久しぶりで、思わず眩暈すら感じる。
と、ケンジが私を見つめたまま口を開いた。呟くように、でもしっかりと力強く。
「俺はさぁ。どこにも行かなくても、何にもしなくても・・・お前が隣に居たらそれだけで幸せなんだけど。」
本当に倒れるかと思った。
「ケンジ・・」
無意識にまた溢れてきた涙を、ケンジがぬぐう。そしてそのまま抱きしめてくれた。
「でもお前がそんなに不安になってるとは思わなかった・・ごめん。ちゃんと・・・好きだから。」
最後の方はほとんど聞き取れないくらいの囁き声だけど、無愛想で恥ずかしがり屋なケンジの精一杯の愛の言葉。私が一番欲しかった言葉。
「ぅん。うん・・ありがとぅケンジ・・。」
力強い腕に抱かれて、ケンジの肩越しに見えた携帯の液晶。
すっぴんの私が、満面の笑みでこっちを見てた。
気付いただけで、世界は変わる。
ほら、もぅピンク色。
感想
- 1236: るぅさん!新作楽しみにしてます☆こんなにピンク色で可愛い世界を作り上げるコトができるのゎあたなだけです。とてもファンになりました。私もここで一度小説を書きましたがこんなにキレイに終われませんでした。でもよかったら私の書いた物もみてください。…ソルトアップル。 [2011-01-16]
- 1267: るぅです! ステキな感想ありがとぉ〜嬉しすぎる(;∀;)ソルトアップルって題名なの?カテゴリはなぁに?読みたいよ〜♪ [2011-01-16]
- 1269: あたしゎ思ったコトを書いただけですよ★ソルトアップルゎ作者名です。ありがとう。というのを書きました。カテゴゎ恋愛です。よかったら読んでくださいそして感想ください。お互い感想言い合える仲になれたらいいなぁ♪なんて思っちゃいます(*´艸`)ホントにるぅさんのこの小説大好きです★ [2011-01-16]
- 1282: 読んでくれてありがとうです。どんな話をかいたらいいかまだ浮かばなくて……。書きたいコトゎ山ほどあるんですが(^o^;まとまったら新作書きます♪ [2011-01-16]
- 1283: ↑↑上のゎソルトアップルです。 [2011-01-16]
「 るぅ 」の携帯小説
- 【携帯版】多賀城[たがのき]の携帯サイトが完成しました。
- PC用小説サイト新設のお知らせ
- 「携帯小説!」がスマートフォンに対応しました
- 【状況報告】03/18の管理人現況
- 【ネット復活】更新再開
- 管理人です。
- サイトの新デザインを作ってみました。