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僕は君の未来を永遠(トワ)に。<68>

[414]  麻呂  2008-08-04投稿

エリカおねえちゃんへ


おねえちゃん。みらいにいちゃんを、こんどこそ、はなしちゃだめだよ。

ぜんせとおなじまちがいだけはしないで。

じぶんのきもちにすなおになって。

おたがいにだいすきだったのに、いっしょになることができなかったぜんせのきおくは、すこしだけおねえちゃんのきおくのなかにのこっているの。

それにきがついて。
みらいにいちゃんは、せんざいいしきのなかで、ずっとまえからきづいているよ。

ユキは、みんなのぜんせがわかっちゃうことで、まわりのおとなたちから“へんなこ”だっていわれつづけてきたから、
ずっとずっと、その“へんなこ”をかくしてきたけど、

エリカおねえちゃんとはじめてあったとき、すごくつらいぜんせのきおくが、ユキにつたわってきたの。

だから、ユキはあのひエリカおねえちゃんだけに、こののうりょくのことをおしえてあげたんだよ。
だからぜったいにだれにもいわないでね。

おんなとおんなのやくそくだよ。

それととうきょうにいってもユキのことわすれないでね。

さようなら。

ユキより




2枚に渡って書かれたその文章を、急いで最後まで読み切ろうとするが、涙で文字が霞んで読みにくかった。





『未來‥‥‥。』



ジュースを持ってコンビニから駆け足で戻って来た彼女に、全く気付かずに僕は夢中になって、その手紙を読んでいた。

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