反貴族戦記
俺は貴族という身分に生まれた。
飯は旨い。家は広い。金は腐るほどある。
何一つ不自由無い生活だった。
16になった。俺はある鉱山に配属された。そこの警備が仕事だ。
汚い格好の人間が働いてた。中には倒れて動いてないやつもいた。俺の上司の男がそいつらを蹴り飛ばしてた。動くやつは無理やり働かせてた。
別に何の違和感の無い景色だ。
貴族は正しいのだから。
何日か経って、初めて人が死ぬのを見た。
男の子だった。
上司にぶつかって、上司に切り殺された。
何の違和感の無い景色だ。
貴族は正しいから。
俺はその日から武術の訓練を人一倍頑張った。
また何日か経って、人が死ぬのを見た。
少女だった。
歌を歌ってた。いい声だった。
上司には五月蝿かったようだった。
切り殺された。
少し違和感を覚えた。
だが、貴族が正しいのだ。
・・・きっと。その日から俺は軍の指揮について、勉強を始めた。
また何日か経って人が死ぬのを見た。
じいさんだった。
目が見えなかった。持ってた杖で上司をつついてしまった。
瞬きしたら、じいさんの頭は無くなってた。
違和感を覚えた。だが、仕方ないのか。貴族は。
その日から俺は信頼できる、貴族仲間を集めた。
若いやつばかりだった。
また何日か経って人が死ぬのを何度も見た。
貴族の屋敷が建つ予定地にある村、その村人を片っ端から上司とその仲間は殺してった。
老若男女関係なし皆殺しだった。
そうか、俺の家の下にはこれだけの骨が埋まってるのか。
建てる場所なら他にあるだろうに。
涙が出た。
違和感は完全な物になった。
槍を持った。上司の後頭部に突き刺した。引き裂いた。凪ぎ払った。
帰り血が暖かかった。
鉄の味がした。
飯は旨い。家は広い。金は腐るほどある。
何一つ不自由無い生活だった。
16になった。俺はある鉱山に配属された。そこの警備が仕事だ。
汚い格好の人間が働いてた。中には倒れて動いてないやつもいた。俺の上司の男がそいつらを蹴り飛ばしてた。動くやつは無理やり働かせてた。
別に何の違和感の無い景色だ。
貴族は正しいのだから。
何日か経って、初めて人が死ぬのを見た。
男の子だった。
上司にぶつかって、上司に切り殺された。
何の違和感の無い景色だ。
貴族は正しいから。
俺はその日から武術の訓練を人一倍頑張った。
また何日か経って、人が死ぬのを見た。
少女だった。
歌を歌ってた。いい声だった。
上司には五月蝿かったようだった。
切り殺された。
少し違和感を覚えた。
だが、貴族が正しいのだ。
・・・きっと。その日から俺は軍の指揮について、勉強を始めた。
また何日か経って人が死ぬのを見た。
じいさんだった。
目が見えなかった。持ってた杖で上司をつついてしまった。
瞬きしたら、じいさんの頭は無くなってた。
違和感を覚えた。だが、仕方ないのか。貴族は。
その日から俺は信頼できる、貴族仲間を集めた。
若いやつばかりだった。
また何日か経って人が死ぬのを何度も見た。
貴族の屋敷が建つ予定地にある村、その村人を片っ端から上司とその仲間は殺してった。
老若男女関係なし皆殺しだった。
そうか、俺の家の下にはこれだけの骨が埋まってるのか。
建てる場所なら他にあるだろうに。
涙が出た。
違和感は完全な物になった。
槍を持った。上司の後頭部に突き刺した。引き裂いた。凪ぎ払った。
帰り血が暖かかった。
鉄の味がした。
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