花*ユメ
手を繋いで。
握って。
ほどけた、指先。
花*ユメ。
夕焼けに染まる、海岸線。
白い砂浜に足跡を残す。
ふたつの影。
何を、話そうかな。
この感じ、どうやったら伝わるかな。
上手く、できないかもしれない。
ま、でも、頑張ってみるよ。
最初で、最期の、きみへの贈り物。
僕から贈る、
きみの、
最期のわがまま。
「なんて言ったらいいかわかんないけど、
ずっと、好きだよ。」
「うん、」
「きっと、多分、ずっと。」
「うん…、」
「セカイはちょっと意地悪だよね。」
「この手が、ずっと、離れなきゃいいのに」
彼女の白い腕、白い肌、細い身体。
透明の液体。
彼女の眼から、滑って、落ちる。
「やだなぁ」
絡めた指先。
この手をすり抜けて、
もうすぐ、
彼女はどこか遠くへ行ってしまう。
赤い夕日。
世界を悲しい色に染める色。
「ね、わがまま言っていい?」
うつむきながら、
ぽつりと彼女が呟いた。
「なに?」
彼女は、笑って、
「ちょっとの間だけ。
ぎゅ、てしてて。」
って、言った。
握って。
ほどけた、指先。
花*ユメ。
夕焼けに染まる、海岸線。
白い砂浜に足跡を残す。
ふたつの影。
何を、話そうかな。
この感じ、どうやったら伝わるかな。
上手く、できないかもしれない。
ま、でも、頑張ってみるよ。
最初で、最期の、きみへの贈り物。
僕から贈る、
きみの、
最期のわがまま。
「なんて言ったらいいかわかんないけど、
ずっと、好きだよ。」
「うん、」
「きっと、多分、ずっと。」
「うん…、」
「セカイはちょっと意地悪だよね。」
「この手が、ずっと、離れなきゃいいのに」
彼女の白い腕、白い肌、細い身体。
透明の液体。
彼女の眼から、滑って、落ちる。
「やだなぁ」
絡めた指先。
この手をすり抜けて、
もうすぐ、
彼女はどこか遠くへ行ってしまう。
赤い夕日。
世界を悲しい色に染める色。
「ね、わがまま言っていい?」
うつむきながら、
ぽつりと彼女が呟いた。
「なに?」
彼女は、笑って、
「ちょっとの間だけ。
ぎゅ、てしてて。」
って、言った。
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