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Ticket LAST

[232]  あいな  2008-08-06投稿
透き通った声。
自然と広がる貴方の空気。

藍色のビー玉は、貴方を思い出すたびに輝くよ。


〜Ticket LAST〜


それ以上言わないで。
そんなの受け止められないよ。

「……でも。」

『わ、忘れてください!!お願いします!今のはっっ!!今までの、ことは……』


沈黙が始まった。

しかしその沈黙は、案外早く終わりを告げる。



「あの、さっきから。いや、この前から。君は勘違いをしていませんか?」

『…なにを、ですか?』
どん底の気分で言う。

「僕たち……





両想い、ですよね??」




……………は、はい?




『えっいやいやいや!ちょちょっと待ってください!私、告白された覚えありません!!』

「あれ、おかしいなぁ。」

?????

「ほら、思い出して下さい。初めて会ったあの時。僕は君に藍色のビー玉をあげたでしょう?“一番のお気に入り”と言って。」

『…あぁ、はい。』

「それが僕の告白です。」

『え。………えぇっ!?』

「もしかして……伝わって無かったですか?」

『まっ!全く伝わってません!!』


「あははっだから。だからなかなか会いに来てくれなかったんですね。」


嘘みたいに貴方は私を受け入れてくれた。
むしろ私が貴方を受け入れる前から、貴方は私を受け入れていたんだ。


分かりづらい告白も。

逃げてきた時間も。

今では凄く愛しく見える。

それは今、貴方が隣で笑っていてくれるから。


「“まさか”とは思ってたんです。」
『え?』
「君、鈍感そうだから。」

ほら、また。
貴方はまるで子供みたいに笑う。
ドキッとさせるには、まだ時間がかかりそうです。

「大好きを、ありがとう。」

『こちらこそ、ありがとう。』


...END


※アトガキ※
もし奇跡的に読んで下さった方がいたら、ありがとうございます!
作者の あいな です(^^)
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