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海の見える車窓・settled 05

[119]  輪廻  2008-08-07投稿
「あー、あのホラ…私のアパートからも見れるかなぁ。こんな景色。」

嘉代の言葉でふたりは目線を逸らした。
幸一は「麦茶」をとってくると言い、部屋を出て行った。

幸一の部屋には小学校の卒業式の日に撮った、嘉代と幸一のふたりの写真があった。
嘉代は大泣きしたまま写真に写っており、幸一は笑いながら嘉代を撫でている。
それを見て嘉代はひとりで顔を赤らめてしまった。


麦茶を飲みながら、幸一が引っ越した経緯や、嘉代が引っ越した経緯などを話した。
幸一一家が引っ越した理由に、病気を抱えた妹を養生させることがあった。

「最期まで病院だった。隣にアイツの部屋も用意されてて、中学に上がったらこっちに来る予定だった。」

隣の部屋には、住人に使われることが無くなった家具が、しっかり掃除されて残っていた。
幸一は遙か昔の話をするかのように穏やかな、どこか吹っ切れた表情で話していた。

「何でお前が泣くんだよ。」

幸一は微笑みながら嘉代を撫でた。
嘉代はいつの間にか幸一の腕を借りて泣いていた。


泣き疲れて眠ってしまった嘉代は、幸一の部屋に差し込んだ鮮やかな西日の眩しさに目を覚ました。

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