MB11
5時51分
千晴「…やっぱり……、母さんも………、MBをしたんだ………。」
千晴は涙を流しながら
か細い言葉で喋った。
母親「……………………ゴメンね……………。」
千晴「…えっ?」
母はそう言うと
千晴に近づき、
千晴を抱き締めた。
母親「…ゴメンね…っ!千晴…っ!母さん……、ヒドいよね……、ゴメンね……っ!」
母は大粒の涙を
流していた…。
千晴「…、母さん……、あっ…、あ"あ"あ"あ"あ"っ!!」
千晴は泣き叫んだ…、
5時55分
母親「……千晴…っ、もっ、もう…っ、逃げなさい………っ。」
千晴「っ!いやだ…っ!母さんっ!もうやめようよ…っ!こんな、ゲーム、もう……っ!」
5時57分
母親「…もう…、無理よ……っ。今さらっ、やめるわけにはっ、…いかないのよぉ……っ!」
5時59分
千晴「何で…っ、どうして……っ」
母親「だっ、だって…………っ。」
6時00分
母親「あっ」
千晴「……えっ?」
母は上を向いたまま
放心状態だった…。
母親「…………ぶつぶつ……、ぶつぶつ………。」
千晴「…母…さ…ん?」
母親「…ード中です。しばらくお待ちください…。」
母親「……ロードが……、完了致しました……。」
千晴「どうしたんだよぉっ!?ねぇ…っ!?母さん……っ!」
母親「…………………ゲーム…………………開始……っ!!」
千晴「っ!?」
千晴は恐る恐る
時計を見た……。
千晴「まさか………っ!そんな………っ!」
ドスッ………
千晴「母さっ………う、あっ………」
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