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?崖淵斜陽館?

[611]  亜樹  2006-05-31投稿
ここは、魔物が住まう崖淵斜陽館と申します。
今宵の、お客様は『鏡』でございます。
いかなる不思議がおこりますやら、又後でお会いしましょう。


一人の若い女性が、通された、明るい部屋には、洒落た年代物の彫刻が施された、鏡が、窓際に置かれていた。

「素敵な鏡ね、彫刻に何か、文字らしき物が彫ってあるわ。」

確かに記号の様な文字みたいな、しかし読めないのです。

「しかし、私って…」

彼女は、鏡を見るのが好きと言うより、自分に魅せられているのです。

舞ってみたり、振り返ってみたりと、長い時間を鏡と過ごしてしまった。

「もうすぐディナーの時間ね」

「そうね、でも、後少し見ていたいわ。」と鏡の中の彼女が、話かけてきたではないか。

流石に彼女は、硬直したが、何が起こって居るのか、鏡を恐る恐る覗きこんだのだった。

引きつった、蒼い彼女の顔は、鏡の中で笑いかけてくる。

「長く見とれ過ぎよ」と鏡の中の少女が言うと…

彼女は、鏡の中に自分が居る事に気が付いた。
「お願い、助けて、出してぇ!」

「じゃぁねぇ〜」と鏡の中の彼女が部屋を去ると、彼女の姿も消えてしまった。

如何でございましたでしょうか。
次の、お客様は貴方かも知れません。

感想

  • 1254: おおおーっ、映画のラストシーンの様ですね(^.^)私も作品が完成した暁には対抗して送らせて頂きます。by/Rei [2011-01-16]
  • 1272: Reiさん、もったいない、お言葉(^_^;)ゞ 何時も有難うございます。もう少し頑張ってみたいと思います。 by/aki [2011-01-16]
  • 1322: akiさん、もう少しなどと言わずこれからもずっと暖かい作品書き続けて下さい。…かく云う自分は、投稿する時間がなかなか作れなかったりしますが(^.^)by/Rei [2011-01-16]
  • 1357: Reiさん、有難うございます。 私は、Reiさんの次回大作を期待して居ります。頑張って行きましょう。by/aki [2011-01-16]
  • 1441: 私の場合、実体験の方が小説より面白かったりしますが(笑)刀で百回以上斬り合いをしていた大馬鹿者ですから。何故か次回はバンド小説です。by/Rei [2011-01-16]

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