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[396]  桃色♪  2008-08-11投稿
―春―\r

今日は公立虹ヶ丘高校の入学式…

一言で『マンモス校』
その虹ヶ丘高校に入学した私…川野 桜(カワノ サクラ)
勉強だけがとりえの普通の女の子…

…長い校長の挨拶。
早く終わって早く出番終わって…帰りたい

ちなみに私は入試トップ。その為新入生代表…

「新入生代表…」
私の出番だ

「本日は…」

何とか言えた…。
次はクラス発表だから急がなくちゃ…


〜クラス発表〜

私何組だろ…邪魔…


「大丈夫ですか…?」
「誰…ですか?」
「私は1年B組の西原 百乃(ニシハラ モモノ)。」
「私は…」
「知ってるよ?新入生代表の川野桜さん。」
「…友達になりませんか?」
とりあえず言ってみたけど…
「いいの?」
「うん!」
「よろしくね!桜」
「よろしく☆百乃」
友達なんて簡単に出来る…こんなに簡単に出来るんだ。

「じゃ…また明日」
「メールするね☆」
「うん!」
とりあえず友達出来て良かった…


それから3ヶ月…

「桜」
「何?お母さん」
「お父さん転勤するって…だから…」
「分かった」
「え?」
「分かったから」
私はいつも良い子で居た。だから…我慢しなくちゃ…いけない


「転校するの!?」
「うん…ごめんね」
「謝らなくて良いよ」
「うん…」
「だけど…友達は変わらないから…メールする」
「うん」
うそつき。私は分かる。私が前転校したら…クラスの皆
「手紙送るね」
って言ったのに…いつまで待っても来なかった…
だから…私は…
「待ってるね」
なんて…私はうそつきなんだろう…。
こんな自分が嫌になる…。

だって…
言った通りに従っていれば喜ぶ大人。
『信じろ』と言いながら私達を見捨てた先生。
誰かをいじめる同級生。そして…
そんな皆を影で笑う私。世界は闇に包まれているんだ…


転校した私。あれからやっぱり百乃から手紙は来ない。メールすら…。


…1通のメール…
『桜?メールしなくて本当にごめんね…。
今日まで忙しくてね…』
私なんかのために
『ごめん』
って言ってくれるの?
私はただその言葉が欲しかったの…。



私は今日も幸せよ?
百乃に出会えたから…

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