あんたの幸せを願う。
あんたが残した優しさは、今も私の胸に残ってるよ。
一人きりで辛いとき、誰も信じられなくなったとき。
あんたは私の心の中で、びっくりするくらい私の近くにやって来て、
「無理すんなよ」
びっくりするくらい、優しい声で呟くんだ。
そのたびに、涙出そうになるよ。
お腹の辺が、すごくすごく温かくなって。
気づいたら洗い流されてる、嫌なこと全部。
……あんたはすごいね。
あんたはいつも私を助けてくれる。
微笑んでくれる。
たくさん、たくさん救われたよ。
ねぇ、私はあんたに何をしてあげられただろう。
あんたが失恋して悩んでたときも、私はきっと心の中で、ひそかにほくそ笑んでた。
最低だね。
でもそれは、私があんたを大好きだったから。
……あれ?
私やっぱ自分の都合ばっかじゃん。
最悪……。
ああ、何でもっと優しくしてあげられなかったんだろう。
後悔、後悔ばっか。
ごめんね。
本当にごめん。
あんたにできるただひとつの償い。
それは、あんたの幸せを願うことだと思う。
ただ、もう会えないことも知ってるから。
私はもう何も望まないよ。
ここでひたすら、心から祈ってるね。
あんたが、幸せになれますように……。
――
ごめんね。
そしてほんとに、ありがとう……。
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