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あんたの幸せを願う。

[418]  真奈美  2008-08-11投稿


あんたが残した優しさは、今も私の胸に残ってるよ。

一人きりで辛いとき、誰も信じられなくなったとき。

あんたは私の心の中で、びっくりするくらい私の近くにやって来て、

「無理すんなよ」

びっくりするくらい、優しい声で呟くんだ。

そのたびに、涙出そうになるよ。

お腹の辺が、すごくすごく温かくなって。

気づいたら洗い流されてる、嫌なこと全部。

……あんたはすごいね。

あんたはいつも私を助けてくれる。

微笑んでくれる。

たくさん、たくさん救われたよ。

ねぇ、私はあんたに何をしてあげられただろう。

あんたが失恋して悩んでたときも、私はきっと心の中で、ひそかにほくそ笑んでた。

最低だね。

でもそれは、私があんたを大好きだったから。

……あれ?

私やっぱ自分の都合ばっかじゃん。

最悪……。

ああ、何でもっと優しくしてあげられなかったんだろう。

後悔、後悔ばっか。

ごめんね。

本当にごめん。

あんたにできるただひとつの償い。

それは、あんたの幸せを願うことだと思う。

ただ、もう会えないことも知ってるから。

私はもう何も望まないよ。

ここでひたすら、心から祈ってるね。


あんたが、幸せになれますように……。


――
ごめんね。

そしてほんとに、ありがとう……。

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