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three call

[375]  ミザリィ  2008-08-15投稿
あの頃のあたし、キミを忘れようと必死だった。キミを想う度、胸が苦しくて涙がでてしまうから、そっと胸の中にしまいたかった。

あの日、友達と小樽に行ってきた。少し季節はずれの海はあたしの心を癒すかのように穏やかだった。天気も良く、楽しいドライブが出来た。でも何故だか、あの日に限ってキミに対する気持ちが強かった。抑えられなかった気持ちはなんでだったのか…
遅い夕食を済ませ、帰宅した時、携帯に着信があった。消したはずの番号。でも忘れられない番号だった。そう…キミからの一回目の着信だった。あたしの手は震えてた…二回目の着信、通話のボタンを押したくても押せなかった。ただ着信音だけが鳴っていた。
押しつぶされそうな想い、震える手、気持ちを落ち着かせベッドに入る。ドキドキが止まらない。かけ直したくてもかけ直せない自分がいた。
気持ちを落ち着かせ眠りにつこうとした瞬間、三回目の…最後の着信。 でも、結局出られなかった…ただ鳴り響く着信音を聞いているだけだった。「何で?どうして出なかったの?」後悔がずっと残っていた。「あの時電話に出ていれば…」って何度も思った。かけ直す事さえ出来なかった。涙が止まらなかった。悔しい?傷つくのが怖かった?度胸の無い自分に腹をたてた?
違う。話しをしたかった、会いたかった。あの時もし話しをしてたら迷わず夜中でも逢いにいっただろうね…

あれからキミからの着信はない。あたしからもかけ直す事はなかった… これがあたしたち2人の運命なのかな…もう二度と逢うことは許されない運命なのかな…
今も忘れられない番号。今も忘れられないキミへの気持ち。キミの誕生日が近づくにつれてキミへの想いがどんどん蘇る。

ねぇ、あの時キミは何を話したかったの?
あたしは今すぐにキミに逢いたい。そして伝えたい。

「ホントに愛してたよ」と…

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