ヴェネチアの恋N゜11
ベローナのガルダ湖は 夕闇に包まれた
遠くアルプスの白き山影が月明かりに浮かび上がる
(ロエナは結ばれる覚悟で来ているのだろうか?そもそも そう考える事自体 古臭い日本人的感覚なのだろうか?)
勇司は ロエナを愛おしく そして なにより 異国の地にいる孤独と不安を取り去ってくれる大事な存在になっていた が
言葉の壁は
ひとつ頭で考えて話さなければならない分
違う自分を演じているように思え歯痒かった
ベローナをあとにして ビツェンツァ経由でパドバ郊外のレスト&ホテルに着いた
ロエナが 予約した出来たばかりの プチホテルだ
宿泊客の食事しか出さないレストランで
週始めということもあり
他は3組だけの客だった
どうみても勇司とロエナは1番若いカップルで
妙な緊張感が あったが
回りのご夫婦や 店のスタッフも 分け隔てなく 静かに紳士淑女として扱ってくれた
萎縮する必要などないのだ
言葉なんて そのうち どうにだってなるものだ
席に通され
ワインが運ばれてきて
乾杯! その時 隣のテーブルの 恰幅のある御主人が
ニコッと 同じようにグラスを上げる
『若い二人に乾杯!』
冷やかしでなく (本当の気持ちから 言ってくれている)
勇司は初めて外国人の中にいて不安を感じなくなった
それは 言葉でなく 表情でそう感じる事が出来たからだった
勇司は 席を起立し まだまだ 覚束ないであろうイタリア語で
その場に居合わせた皆に向かって声を這った
『私は日本からきたSANTAと言います ロエナは私の大切な女性です』
突然の事に 店内は 一瞬 静まりかえったが
ブラーボ!拍手に包まれ 目の前にはロエナの涙を浮かべつつも満面の笑顔があった
(続く)
遠くアルプスの白き山影が月明かりに浮かび上がる
(ロエナは結ばれる覚悟で来ているのだろうか?そもそも そう考える事自体 古臭い日本人的感覚なのだろうか?)
勇司は ロエナを愛おしく そして なにより 異国の地にいる孤独と不安を取り去ってくれる大事な存在になっていた が
言葉の壁は
ひとつ頭で考えて話さなければならない分
違う自分を演じているように思え歯痒かった
ベローナをあとにして ビツェンツァ経由でパドバ郊外のレスト&ホテルに着いた
ロエナが 予約した出来たばかりの プチホテルだ
宿泊客の食事しか出さないレストランで
週始めということもあり
他は3組だけの客だった
どうみても勇司とロエナは1番若いカップルで
妙な緊張感が あったが
回りのご夫婦や 店のスタッフも 分け隔てなく 静かに紳士淑女として扱ってくれた
萎縮する必要などないのだ
言葉なんて そのうち どうにだってなるものだ
席に通され
ワインが運ばれてきて
乾杯! その時 隣のテーブルの 恰幅のある御主人が
ニコッと 同じようにグラスを上げる
『若い二人に乾杯!』
冷やかしでなく (本当の気持ちから 言ってくれている)
勇司は初めて外国人の中にいて不安を感じなくなった
それは 言葉でなく 表情でそう感じる事が出来たからだった
勇司は 席を起立し まだまだ 覚束ないであろうイタリア語で
その場に居合わせた皆に向かって声を這った
『私は日本からきたSANTAと言います ロエナは私の大切な女性です』
突然の事に 店内は 一瞬 静まりかえったが
ブラーボ!拍手に包まれ 目の前にはロエナの涙を浮かべつつも満面の笑顔があった
(続く)
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