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エリザベスドール(24)

[689]  ぐうりんぼ  2008-08-15投稿
怖い表情で部屋に入って来たディック。

いきなり、フレデリカの頬をバシーン!

「フレデリカ!」

「何んで、アンタがウチへ来たのよッ!?」

「うるさいッ! 今夜の俺とのデートに来れないってオメェが言うからよ、来てみたらコレだッ!」

ルークが起きると、ディックは間髪を入れず殴り飛ばした。

慌ててフレデリカが止めに入る。

「チョット、乱暴はやめてよッ!」

「おいルーク! キャサリンと付き合っていながらテメェ、俺の女に手を出すとはどう言うつもりだッ!?」

「僕はただ、彼女に呼ばれて来ただけだッ!」

「ウソを付けッ!」

「本当だよ! フレデリカが僕の誕生日を祝ってあげるからって言うから、来ただけだッ!」

「ルークの言う通りよ!」

一緒に釈明するフレデリカにディックは指差して怒鳴る。

「フレデリカは黙ってろッ! 俺はコイツに聞いてんだッ!」

「僕はやましい事は、何もやっちゃいない!
このキチガイ野郎、変な思い違いをするなッ!」

「テメェ、誰に向かってそんなセリフ言ってるんだ!?」

ルークはクールな笑みを浮かべる。

「暴力振るう事しか能が無い君にだよ」

「んだとォッ!?」

ディックは狂ったように、ルークをボコボコに殴り続けた。

その様子を窓の外から誰か見ている。

顔中アザだらけで、床に倒れているルーク。

「く、くっそォ!」

体を震わせながら、ゆっくりと起き上がってディックを睨み付ける。

ディックはルークに近寄って指を差した。

「とっとと失せろ人殺し野郎めッ! 今度又、フレデリカに近付きやったらテメェ、二度と学校に来られなくしてやるからな、覚えておけッ!」

「…」

ルークは何も言わず、部屋を出て行った。

床にはプレゼントの品物が放置されている。

「全くアンタって暴力振るう事しか能がないのッ!?」

「コレが俺の、やり方何だよ!」

「ケダモノォッ!」

「イイかフレデリカ!?
二度と浮気すんじゃねーぞッ!?」

「…」

憮然とした表情で何も言わないフレデリカ。

「黙ってないで、返事しろいッ!」

「!?」

ディックの後ろに視線を向けたフレデリカが体を震わせた。

「ふれでりかァッ!」

「ディック…、後ろ…」

「あーん? 何だよ?」

後ろを振り返ったディック。

そこに!


つづく

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