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恋人は背後霊

[542]  猫空  2008-08-16投稿
第一話、背後霊とデート
「世の中暑い、こんな日は建物の中で出来る事に限る」
伊軽野御原京助(いかるのみはらきょうすけ)は現在、博物館に来ていた。
博物館は今、大猫空展(だいにゃんくうてん)を開催していた。
え、猫空と思われるだろう。実は、飛んでも世界と同じ世界の別の物語なのだ。
なので、飛んでも世界の登場人物もこっちに出てくる時がある。
飛んでも世界もご覧下さい。
「宣伝終わった?」
京助の後ろから少女の声がし、京助は振り返る。「ああ、終わったよ。影香(えいか)」
影香と呼ばれた少女が京助に駆け寄ってくる。
彼女の名は伊軽野御原影香。実は京助の背後霊なのだ。
本来は京助に姿は見えなかったが、猫空の神、第參最高女神白(だいさんさいこうにょしんホワイト)の力で実体化したのだ。
それ以来、二人は何時も一緒である。
「しかし、背後霊もとい彼女と博物館に来る事が出来るとは」
京助は改めて影香を見る、顔立ちは良く美人で、スタイルも良く、何より京助好みの巨乳だった。「京助、どうかした?」「いや、何でもない」
京助はなんとか誤魔化す「行こうか、影香」
「ええ」
二人は並んで博物館の展示を見て回った。


話は飛び、翌朝。伊軽野御原家。
「んん、朝か?」
京助はベッドから起きようとした時、なにやら柔らかく大きな物を両手で掴んだ。
「んん」
影香の声がする。
「影香、御早う。えゑゑゑゑゑゑゑ!」
なんと、京助は影香の巨乳を掴んでいた。
「また入り込んだな!影香! 」
「背後霊なんだから、当然よ。それに何だかんだ言って胸掴んだままよ」影香は頬を赤くした。
「あー」
京助は手を離す。
「私、何時か京助に孕まされるかも。人間と背後霊との子供ってどう?」「影香、勘弁して!」
この日は派手に伊軽野御原家の朝がやって来た。

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