奈央と出会えたから。<194>
3人で座ってるソファーの周囲の空気が重いよ‥‥。
どぉしよう。
なんか話さなきゃ‥‥話さなきゃ。
『あ‥‥あの。これ、母が今朝作ったんですけど‥‥。
お口に合うかどうかは分かりませんが、よかったらどうぞ。』
とっさに持って来た“旨煮”を差し出したあたし。
『何か、かえって奈央ちゃんに気を遣わせてしまって、ほんまに済みませんね。』
聖人のお父さんは、にっこりあたしに微笑んだ。
あ‥‥。やっぱ笑った顔が聖人に似てる。
特に目元が。
あは。やっぱり親子だね。
『うん!!美味い!!奈央ちゃんのお母さんは、料理がお上手やね!!』
母の“旨煮”を食べた聖人のお父さんが言った。
『はい。ありがとうございます。母に言ったら喜ぶと思います。』
母の料理を褒められたコトに対して、
あたしも素直にお礼を言った。
『おい。聖人。何時までも拗ねてねぇで、お前も頂いとき。
ごっつ美味いで。』
さっきから黙り込んでいる聖人のコト、
聖人のお父さんは気にしているのかなって思った。
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