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海の見える車窓・settled 13

[144]  輪廻  2008-08-16投稿
嘉代はお使いをこなし帰りのバスに乗ったが、今度は父親の方が運転手だったのでまったく話さず終いだった。

家に帰ると、幸一の母親は嬉しそうに運転手の話を聞いてきた。

「誰にでもべっぴんさんだねって言うのよね〜あの運転手。でもなかなか顔はイケてたでしょ?嘉代ちゃん興味無い?」

幸一のことで敏感になっていた嘉代はついムキになって否定してしまった。

「あ、ありませんよ!!」

嘉代は驚かれたのも気にせず、自分の部屋へと上がっていった。
階段を上がりきり、顔を上げるとちょうど幸一が部屋から出てきた。

「あ、昨日はごめん…なさい。」
ふたりの声が同時に響いた。

間を置いてふたりは笑った。

親父の手伝いの途中だからと、幸一はまた出て行った。

たちまち嘉代は真顔になり、ため息をついた。

今の場は凌げたが、お互いに不本意だった。

部屋に戻ると外を眺めた。
幸一が海岸まで降りていく最中だった。
しばらくして見えなくなった。

「ホント…………バカなことしたな、私。」

嘉代は自分を責めた。

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