海の見える車窓・settled 15
帰ると真っ先に嘉代は、部屋のあらゆるところを探し始めた。
―お母さんには誰宛かは告げないで、手紙だけを隠したんだ。だからお母さんも渡せなかった。まだ隠してあるとしたら…。―\r
何年も前の話なのだろうけれど、嘉代は自分がやらなければ幸端ちゃんの無念を晴らすことが出来ないと、妙な使命感に駆られた。
木机の引き出しが不自然に開く箇所があったので、丸ごと抜いてみた。
小さな隠し引き出しが現れた。
「!……。」
鼓動が早くなる。
お母さんももしかしたら忘れてしまっていたのかもしれない。
隠した翌日に本人が亡くなったのだから。
引き出しを開けると小さな手紙がハートのシールで封をされたまま入っていた。
まるでつい昨日、誰かが入れたように真新しい。
翌日、お使いも無かったがバスに乗った。
「運転手さん!!コレ!」
バスを終点に着けた途端、嘉代が運転手に渡した。
「私、多分今、幸端ちゃんの部屋に居候してるんです。」
運転手は目を丸くしていたが、手紙を読み出した途端、涙を流し始めた。
「間違いないよ…!!彼女のだ!本当にありがとう……本当に!」
何故か嘉代まで泣いてしまった。
―お母さんには誰宛かは告げないで、手紙だけを隠したんだ。だからお母さんも渡せなかった。まだ隠してあるとしたら…。―\r
何年も前の話なのだろうけれど、嘉代は自分がやらなければ幸端ちゃんの無念を晴らすことが出来ないと、妙な使命感に駆られた。
木机の引き出しが不自然に開く箇所があったので、丸ごと抜いてみた。
小さな隠し引き出しが現れた。
「!……。」
鼓動が早くなる。
お母さんももしかしたら忘れてしまっていたのかもしれない。
隠した翌日に本人が亡くなったのだから。
引き出しを開けると小さな手紙がハートのシールで封をされたまま入っていた。
まるでつい昨日、誰かが入れたように真新しい。
翌日、お使いも無かったがバスに乗った。
「運転手さん!!コレ!」
バスを終点に着けた途端、嘉代が運転手に渡した。
「私、多分今、幸端ちゃんの部屋に居候してるんです。」
運転手は目を丸くしていたが、手紙を読み出した途端、涙を流し始めた。
「間違いないよ…!!彼女のだ!本当にありがとう……本当に!」
何故か嘉代まで泣いてしまった。
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