海の見える車窓・settled 17
手紙を幸一家族に見せ、事情を話すと、母親は号泣した。
「物凄く落ち着いた最期だったんだと思います…。運転手さんへの…自分の愛した人への思いは別にして書いていました。普通の小学生には出来ないです…幸端ちゃんて、本当に良い子だったんですね。」
その晩。
幸一に手紙は渡され、妹の最期の文章を幸一はゆっくり見つめていた。
ふたりで嘉代の部屋にいた。
「余計なお世話だよな…。あのバカ…。」
声が震えていたが、平静を装おうと必死に涙を堪えていた。
「こーちゃん、泣いて良いよ。」
切ない表情で幸一は嘉代を見つめ返した。
「嘉代……だよ。」
何故今、あの声が再生されるのだろう。
嘉代は自分だけが不謹慎な気持ちになっていると恥じた。
見つめ合ったまま、お互いに口を開きかけた。
「あの時は……ごめんなさい。私、びっくりしちゃって。」
「俺の方が悪かった…。突然…。」
お互いに煮え切らない言葉が続く。
「物凄く落ち着いた最期だったんだと思います…。運転手さんへの…自分の愛した人への思いは別にして書いていました。普通の小学生には出来ないです…幸端ちゃんて、本当に良い子だったんですね。」
その晩。
幸一に手紙は渡され、妹の最期の文章を幸一はゆっくり見つめていた。
ふたりで嘉代の部屋にいた。
「余計なお世話だよな…。あのバカ…。」
声が震えていたが、平静を装おうと必死に涙を堪えていた。
「こーちゃん、泣いて良いよ。」
切ない表情で幸一は嘉代を見つめ返した。
「嘉代……だよ。」
何故今、あの声が再生されるのだろう。
嘉代は自分だけが不謹慎な気持ちになっていると恥じた。
見つめ合ったまま、お互いに口を開きかけた。
「あの時は……ごめんなさい。私、びっくりしちゃって。」
「俺の方が悪かった…。突然…。」
お互いに煮え切らない言葉が続く。
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