海の見える車窓・settled 完
「…でも……やっぱり俺は」
トンと誰かに押されたように、嘉代は幸一に触れ、キスをした。
「……やっぱり私、幸一が好き。」
幸一は幸端の手紙を木机に置いて、嘉代を見つめ直した。
「俺も…嘉代が好きだ。」
ふたりは何度も唇を重ねた。
「やっと言えたな…お互い。」
嘉代は気づいた。
お互いにこの気持ちを溜めていたのだ。
これほどまでにお互いを思えるほどの年月が経ち、ふたりは大人になったのだ。
「幸端の手紙は…あのバスの車窓から海へ飛ばそう。これで幸端もずっと運転手さんのそばで生きていける。そんな気がするんだ。」
「運転手さんも分かってくれるよ。きっと。」
ふたりは手紙の文を指でなぞった。
「コウ兄には…」
嘉代が言った。
「ぜったい…カヨっちしかいない…。」
幸一が続けた。
「幸一には。」
「絶対に…嘉代しかいない。」
ふたりは抱き合って、口づけを交わし、この埋められなかった年月をゆっくりと見つめはじめた。
〆海の見える車窓 完
あとがき
当初考えていた物語を再現したく投稿者名も新たに書かせていただきました。混乱してしまうかもしれませんご了承下さい。
トンと誰かに押されたように、嘉代は幸一に触れ、キスをした。
「……やっぱり私、幸一が好き。」
幸一は幸端の手紙を木机に置いて、嘉代を見つめ直した。
「俺も…嘉代が好きだ。」
ふたりは何度も唇を重ねた。
「やっと言えたな…お互い。」
嘉代は気づいた。
お互いにこの気持ちを溜めていたのだ。
これほどまでにお互いを思えるほどの年月が経ち、ふたりは大人になったのだ。
「幸端の手紙は…あのバスの車窓から海へ飛ばそう。これで幸端もずっと運転手さんのそばで生きていける。そんな気がするんだ。」
「運転手さんも分かってくれるよ。きっと。」
ふたりは手紙の文を指でなぞった。
「コウ兄には…」
嘉代が言った。
「ぜったい…カヨっちしかいない…。」
幸一が続けた。
「幸一には。」
「絶対に…嘉代しかいない。」
ふたりは抱き合って、口づけを交わし、この埋められなかった年月をゆっくりと見つめはじめた。
〆海の見える車窓 完
あとがき
当初考えていた物語を再現したく投稿者名も新たに書かせていただきました。混乱してしまうかもしれませんご了承下さい。
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