エリザベスドール(26)
─逃げるしかねえッ!─
ディックはタイミングを見計らって大扉の方へダッシュした。
…だが、サッとエリザベスに行く手を阻まれてしまった。
ディックは思わず足がすくんでしまう。
「て、テメェ!」
「ルークヘノ、ボウリョク…、ユルサナイ」
エリザベスはディックに飛び掛かろうとした。
…がッ!
バターン!
執事のモレノが大扉を蹴り開けて入って来た!
「フレデリカお嬢様!」
「!?」
振り返ったエリザベスは、モレノと目が合った。
足を止めるモレノ。
「誰だお前は!?」
メイド嬢が悲鳴を上げる。
危険を感じたエリザベスは慌てて窓から飛び出して行った。
フレデリカは血だらけになって倒れ、ディックは大扉の近くに座り込んでいた。
────────
夜遅く…、
ルークはモグレ警部からの緊急要請でタクシー拾って18分署を訪れた。
フレデリカが自宅で殺害されたと警部から聞かされてビックリ!
犯行時間は20時36分頃。
自分が邸宅を後にした時間帯と知ってショックを受けた。
しかも犯人は…、
「君が言っていたエリザベスと言う人形だよ」と警部。
「エリザベスが…、まさか!?」
「本当だよ。目撃者もいるしね。どうやら、人形の姿をした得体のしれない何かが存在しているのは…本当のようだね」
「じゃあ…、ジミーを殺し、キャサリンを殺そうとした犯人も…」
「同一犯である事は、間違いないだろう」
「僕が話した事、やっと信じてくれるんですねェ」
「100?信じてるワケじゃないんだよ。
常識では有り得ない事だからね。やはり…自分の目で確かめてみないと、何とも理解出来ない」
「そうですね。でもどうして、エリザベスはフレデリカを…」
「キャサリン・ロバーツの時と同じ動機みたいだね」
つづく
ディックはタイミングを見計らって大扉の方へダッシュした。
…だが、サッとエリザベスに行く手を阻まれてしまった。
ディックは思わず足がすくんでしまう。
「て、テメェ!」
「ルークヘノ、ボウリョク…、ユルサナイ」
エリザベスはディックに飛び掛かろうとした。
…がッ!
バターン!
執事のモレノが大扉を蹴り開けて入って来た!
「フレデリカお嬢様!」
「!?」
振り返ったエリザベスは、モレノと目が合った。
足を止めるモレノ。
「誰だお前は!?」
メイド嬢が悲鳴を上げる。
危険を感じたエリザベスは慌てて窓から飛び出して行った。
フレデリカは血だらけになって倒れ、ディックは大扉の近くに座り込んでいた。
────────
夜遅く…、
ルークはモグレ警部からの緊急要請でタクシー拾って18分署を訪れた。
フレデリカが自宅で殺害されたと警部から聞かされてビックリ!
犯行時間は20時36分頃。
自分が邸宅を後にした時間帯と知ってショックを受けた。
しかも犯人は…、
「君が言っていたエリザベスと言う人形だよ」と警部。
「エリザベスが…、まさか!?」
「本当だよ。目撃者もいるしね。どうやら、人形の姿をした得体のしれない何かが存在しているのは…本当のようだね」
「じゃあ…、ジミーを殺し、キャサリンを殺そうとした犯人も…」
「同一犯である事は、間違いないだろう」
「僕が話した事、やっと信じてくれるんですねェ」
「100?信じてるワケじゃないんだよ。
常識では有り得ない事だからね。やはり…自分の目で確かめてみないと、何とも理解出来ない」
「そうですね。でもどうして、エリザベスはフレデリカを…」
「キャサリン・ロバーツの時と同じ動機みたいだね」
つづく
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