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恋愛論*28

[145]  デニミウン  2008-08-18投稿
亜紀の質問に、老女はゆっくりと語り始めた。



「ここの海ではないんだけれど…。


夫だった人と、海をよく見に行ってました。


たった一年の夫婦生活…。


時間は短くてもとても幸せな時間でした。


恋愛なんてあまり奨励される時代ではなかったんですけどねえ。


とても居心地の良い相手だったんです。あの人は。


戦争に行ったきり帰って来れなかったから、それ以来私は一人で生きていくしかありませんでした。


でも肝心なのはそれから。


一人でも幸せな人生だったんです。


仕事も頑張って、良い友人もたくさん出来たんですよ。


もうみんないなくなってしまいましたけど。

私の友人もやっぱり海を見に行くのが好きでしてね。


ここは特にお気に入りの場所だったんです。


あの人にもらった幸せ、友人たちとの友情をゆっくりと思い出せる。ここはそんな場所。


最後に自分の好きな場所で過ごせるなんて、私は本当に゛幸せ者゛なんじゃないかしら。」



亜紀が一番聞きたかったことだった。一番知りたかったことだった。



この土地に移り住み、力強く生きていこうと決意した。

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