アイドルの悩み3
私、橘香菜は今…選択に迫られてます!
それは、数分程前の出来事…。
前回の話のように、私は今、有川君からホームレスとは何か、ホームレスの心掛け(なんだそれ)などを教わっていた時。
「いいか?ホームレスとは、毎日を命懸けど生きてるんだから…拾ったものを食べる事だって平気で行わないといけないんだ。分かるか?」
「はあ…」
「お前は一般人…いや、お前はむしろ金持ちの部類に入る…、だから……橘、お前はこれを食する覚悟はあるか?」
そういって私の前に差し出されたのは、砂を纏わり付かせた飴玉だった。
「…有川君…これは?」
「さっき公園に落ちてた飴玉だ、運よくまだ蟻が付いてないやつだ」
そう、選択とは、この事だ…(涙)
食べるか、追い出されるか…。
「…ねえ、それ…誰が嘗めてたか分かる?」
「さあ…、誰だろうがまあ気にするな、そんなの気にしてたらキリがないぞ?」
私が飴を見つめて動かないと、有川君はやや皮肉めいた笑いを浮かべた。
「……ふ、やっぱりアイドル様にはこんな事無理だろう?…金持ちは金持ちらしく贅沢に暮らせよな、どうせ…欲しいものなんてすぐに手に入るんだろ?」
その言葉に正直カチンと来た。そりゃ確かに私は結構な料を稼いでるわよ?でも、私が欲しいものはお金では……。
「私が欲しいものは、お金では手に入らないのよ!!この馬鹿川!」
そう叫ぶと馬鹿川君(有川君)の手の上にある飴を奪うと口の中へ放り込んだ。……苺味だけど、砂のせいで随分じゃりじゃりとなる。
「…ど、どうよ!た、食べたわよ!これで文句ないでしょ!?」
有川君はしばしの間ポカンとしていた。
しばらくの放心状態の後
「まさか食べるとは思わなかったよ…。」
「………」
「…さっきは悪かったな…すまない」
「あ、いいのいいの、そんなに気にしないで」
「ああ…すまないな、………………ところで…」
「何?」
「何でお前、突然ホームレスになりたくなったんだ?」
………そうだった、私は有川君に詳しくは説明してなかったんだ……。
そして、有川君に1から説明を始めた。
そして、有川君とのホームレス生活の1日は幕を閉じた…。
続く
それは、数分程前の出来事…。
前回の話のように、私は今、有川君からホームレスとは何か、ホームレスの心掛け(なんだそれ)などを教わっていた時。
「いいか?ホームレスとは、毎日を命懸けど生きてるんだから…拾ったものを食べる事だって平気で行わないといけないんだ。分かるか?」
「はあ…」
「お前は一般人…いや、お前はむしろ金持ちの部類に入る…、だから……橘、お前はこれを食する覚悟はあるか?」
そういって私の前に差し出されたのは、砂を纏わり付かせた飴玉だった。
「…有川君…これは?」
「さっき公園に落ちてた飴玉だ、運よくまだ蟻が付いてないやつだ」
そう、選択とは、この事だ…(涙)
食べるか、追い出されるか…。
「…ねえ、それ…誰が嘗めてたか分かる?」
「さあ…、誰だろうがまあ気にするな、そんなの気にしてたらキリがないぞ?」
私が飴を見つめて動かないと、有川君はやや皮肉めいた笑いを浮かべた。
「……ふ、やっぱりアイドル様にはこんな事無理だろう?…金持ちは金持ちらしく贅沢に暮らせよな、どうせ…欲しいものなんてすぐに手に入るんだろ?」
その言葉に正直カチンと来た。そりゃ確かに私は結構な料を稼いでるわよ?でも、私が欲しいものはお金では……。
「私が欲しいものは、お金では手に入らないのよ!!この馬鹿川!」
そう叫ぶと馬鹿川君(有川君)の手の上にある飴を奪うと口の中へ放り込んだ。……苺味だけど、砂のせいで随分じゃりじゃりとなる。
「…ど、どうよ!た、食べたわよ!これで文句ないでしょ!?」
有川君はしばしの間ポカンとしていた。
しばらくの放心状態の後
「まさか食べるとは思わなかったよ…。」
「………」
「…さっきは悪かったな…すまない」
「あ、いいのいいの、そんなに気にしないで」
「ああ…すまないな、………………ところで…」
「何?」
「何でお前、突然ホームレスになりたくなったんだ?」
………そうだった、私は有川君に詳しくは説明してなかったんだ……。
そして、有川君に1から説明を始めた。
そして、有川君とのホームレス生活の1日は幕を閉じた…。
続く
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