「なぁ、あんたは俺らの親がアンドロイドに殺されたって知ってるんだよなぁ？なんで俺らの親はソイツに殺されなきゃなんなかったわけなんだ？」
「フッ……。御主人様への反抗、といったところでしょうか。フッ……」
「御主人様？俺の家にはアンドロイドなんて飼ってなかったんだよ！」
「フッ……。それはそうでしょう−−。おっと話し過ぎてしまいましたか。お楽しみはとっておく、とゆうことで。フッ……私は失礼させて貰いますよ。フッ……」
男は背を向けてドアへと戻って行く。
「おい！ちょっと待てよ！おい！」
俺は男の肩を掴んで引っ張った。筈だった。なのに男はびくりともせずにそのまま歩いて行く。
「ま、待ってくれよ！おい、あんた！」
「私を呼んでたんですか、フッ……。貴方は一つ勘違いしている用なので一つ言っておきますが……私は人間じゃないんですよ。フッフッフ……」
その瞬間俺の手に衝撃が走った。
「うわっと」 おれは手を離す事を余儀なくされた。
「静電気でも起こったんですか？フッ……」
男は部屋から去って行った。


またまた取り残された……。
「なぁ、これからどうすればいいんだろうな？俺達は」
「保護してくれると言ってくれてるんだから、とりあえずはここに居てもいうんじゃない？」
「あんな胡散臭い奴の言う事を信じるのか？俺は御免だぜ……」
そういいながらドアに手をかける。
……開かない。
「あの野郎！」
俺はドアを蹴りつける。そんな事でドアが開く訳も無く爪先を痛めただけだった。
「そういえば、貴方の名前まだ聞いてなかったわね」
「ん、俺の名前か？アレスだよ。アレス、」
「私はクレア、よろしく」
「ああ、よろしくな」
いつまでこの軟禁生活が続くのか……。

　とくにすることも無いのでその日は二人共寝て過ごした。
俺はクレアにたいして、初対面の男を前によく寝れるもんだ、と感心した。
−−どれくらい寝たのだろうか。窓も時計も無い生活がこれほどまでに苦痛とは……。ストレスが溜まるな。
ギィ。再びドアが開いた。
入って来たのは先程の男だった。俺はドアの方を睨みつける
　

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