ソードメーカー11―?
「宰相府」と印字されたドアを押し開いて、リグラはゆっくりとした動作で中に入って行った。
「おふかれ様でふ」
口の中にものを入れながら、一人の眼鏡を掛けた青年が、リグラに挨拶した。
「…お前は何を食べているんだ?」
「城下町の『イルミナ』で買ってきたぶどうパンです。良かったらリグラ様も食べますか?」
青年はにっこりと微笑んで、ぶどうパン入りの包みをリグラの前に差し出した。「いらん。朝食は取ってきたからな。それより、ロザラムの事で何か分かった事があるか?」
リグラは軽く咳払いすると、ジロリと青年を睨んだ。「やだなあ、そんな怖い顔しないで下さいよ。笑顔で、楽しく、仕事はこうでなきゃなりません。…あ、調査結果はそこの書類にまとめときました」
青年は相変わらずぶどうパンを口に入れながら、幸せそうに口の中に広がるぶどうの味を楽しんでいた。
…仕事は出来るのだがなあ…―\r
リグラは一つ小さく息を吐いて、机の上に置いてある書類を手に取った。
「あ、そうそう、リグラ様」
「何じゃ?」
「そのロザラムという男。最近、非番の日になると必ずカイストランドに行ってたみたいですよ。国境警備の兵士が目撃してました」「何っ!?」
「おふかれ様でふ」
口の中にものを入れながら、一人の眼鏡を掛けた青年が、リグラに挨拶した。
「…お前は何を食べているんだ?」
「城下町の『イルミナ』で買ってきたぶどうパンです。良かったらリグラ様も食べますか?」
青年はにっこりと微笑んで、ぶどうパン入りの包みをリグラの前に差し出した。「いらん。朝食は取ってきたからな。それより、ロザラムの事で何か分かった事があるか?」
リグラは軽く咳払いすると、ジロリと青年を睨んだ。「やだなあ、そんな怖い顔しないで下さいよ。笑顔で、楽しく、仕事はこうでなきゃなりません。…あ、調査結果はそこの書類にまとめときました」
青年は相変わらずぶどうパンを口に入れながら、幸せそうに口の中に広がるぶどうの味を楽しんでいた。
…仕事は出来るのだがなあ…―\r
リグラは一つ小さく息を吐いて、机の上に置いてある書類を手に取った。
「あ、そうそう、リグラ様」
「何じゃ?」
「そのロザラムという男。最近、非番の日になると必ずカイストランドに行ってたみたいですよ。国境警備の兵士が目撃してました」「何っ!?」
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