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俺のすべて

[298]  まさよし  2008-08-23投稿
気が引けるほど不細工な人生を送って来たけど、なんとか君にたどり着いた。

手が届きそうで届かなかった君。
いつも微笑んでいた君。

君を見つめていることが、俺のすべてだった。

顔を見れば君の全てがわかる、こんな不器用な俺でも。

たいしたことじゃないけれど、それが俺のすべてだった。

悲しくて泣きたいほど君に会いたくなって、でも君との初めての2ショット写真を、やるせなく眺めるだけだった。

口には出して言えないけど、それが俺のすべてだった。

もしも君が本当に俺の運命の人なら、故郷へ帰る列車でも、きっと君は俺の隣に座ってくれるはず。

でもそんな期待はもっと悲しくなるから、俺はまだそれを試そうとはしない。

ただただ君を信じ続けること、それが俺のすべてだった。

あたり前の生活を二人で過ごせたら最高だけど、二人での生活をあたり前に過ごしてしまったら、二人の恋はもう終わりだね。

でも大丈夫。

俺は知らないうちに君に恋したから。

そしてそれが、俺のすべてだから。

俺のすべてで君を包み込むから。

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