借 3
「えっと、よく分からないんだ。君は何でここに?」
「…松下淳一様が連れてきたでしよ?よろしくでしィ。」
「…やっぱりか。あ、ところで名前は?」
「え?名前はないでしィ、必要ないでしもんね?」
うわ…悪い事聞いちゃったな…。
この子は小さい頃に捨てられたのか…。
辛い事ばかりだったんじゃないか?
なのにこんな小さな体でたった一人で生きて来た。
胸が痛くなる…。
「光…光ちゃんは!?君の名前。明るい君にピッタリだと…あ、単純過ぎてダメか。」
「光…でしか?えへへ、光!光ィ!!」
名前を貰った光は、嬉しそうにベットの上を跳ね回った。
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