奈央と出会えたから。<200>
『あはは。そだよね。あたしはお母さんと同じ、楽観的なO型だもんね!!』
『そうよ。だから、あまり何でもくよくよ悩むのは、やめなさい。奈央らしくもない。』
やっぱり母だ――
あたしは母が大好きだ――
ありがとう。
お母さん。
何時も何時も、あたしを大切に思ってくれて。
何時も何時もあたしを守ってくれて。
何時か――
あたしが大人になった時――
その時は――
あたしがお母さんを守ってあげるからね。
『そうそう、お母さん!!聖人のお父さん、最近毎日お弁当買いに来るんだって?!』
『えぇ。もう毎日買いに来てくれるのよ。同じ会社の方達も一緒に連れて来て来れるの。』
『あは。良かったじゃん。お店が繁盛して、店長さんも喜ぶんじゃない?!』
『まぁ。そうなのかしら?!そうかもね!!』
母は、そう言って笑った。
『でもさ、お母さんもなかなか隅に置けないわよね。
聖人のお父さんのコト、前から知ってたなんてさぁ。
聖人のお父さん、カッコイイもんね♪』
ミルクティー片手に、あたしも笑っていた。
『こらっっ!!親をからかうんじゃないのっっ!!』
『あはは。ムキになってる。お母さん可愛い〜〜!!』
憂鬱な新学期の朝と思いきや、
何時もの朝の食卓は、
何時もの朝よりも明るくて楽しかった。
忙しい母と共有出来る貴重な時間は、
あたしにとって、
とても大切な大切な時間だから――
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