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天駆ける時間?

[359]  ユータ  2006-06-02投稿
夜空を静かに時が流れる。空には光り輝く星と月。
そよ風に流れカーテン越しに光りが降り注ぐ。
カケルは自分の部屋にいた。両親も祖父もいなくなってしまった自分にとってここが唯一の思いでの場所だった。両親と祖父の遺産が貯まっていたため無事に生活はこなして行けそうだ。
葬式はやらない事にしていた。それをやってしまったら自分が孤独になりそうで嫌だった。
「光じいちゃん…」ベットの上でゆっくり体を休めながら天井を見つめていた。(誰でも光の戦士)祖父の言葉が耳でこだまする。
激しくかぶりを振って布団に顔を沈めた。ゆっくり?眠気に襲われた。
目覚めた時には忘れているだろう…またいつもの世界が始まるんだから…。

辺りは一面の闇。辺りをうごめく不気味な気配。
カケルは闇の中にいた。
その闇はカケルを傷つけていく。何にも出来なくて、ただただやられるばかり、(誰でも光の戦士)
祖父の言葉が脳裏に過ぎった瞬間?世界に光が広がり視界が見えるようになった。
見慣れない円形の部屋にカケルと影がいた。
熊の三倍はある背丈の化け物がカケルを見下ろしていた。恐怖感はあったが、不思議と後ずさりはしなかった。

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