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エリザベスドール(32)

[586]  ぐうりんぼ  2008-08-24投稿
「ワタシハ、アナタト…ズット、イル。アナタト、ズット」

ルークはココで、本音を口にした。

「僕に付きまといやがって! イイ加減にしろよ、化け物人形ォッ!」

エリザベスは更に、鬼のような表情になった。

「ルーク、オマエヲ…コロス!」

ルークに飛び掛かるエリザベス。

「うわーッ!」

悲鳴上げたルーク。

玄関のドアを開けて数人の武装警官たちが突入して来た!

更に部屋の窓からも!

「君ィ! 床に伏せろォッ!」

警官の1人に指示されるまま、ルークはサッと身を屈んだ。

ダダダダダーッ!

機関銃の発射音が鳴り響く。

警官たちから一斉射撃を受けるエリザベス。

体中に弾丸を受け、みるみる蜂の巣状態になってゆく。

ルークは警官1人に誘導されて玄関から外へ避難した。

すると、エリザベスはボロボロ状態のまま、ルークの後を追って外へ飛び出した。

サーチライトの明かりがエリザベスを照らす。

警官の1人が駆け寄って来て迫撃砲を発射!

エリザベスは弾を受け、バラバラに飛び散った!

発砲は終わった。

警官たちは恐る恐る近寄って、エリザベスの様子を伺う。

エリザベスは原形をとどめないほど、変わり果てた状態になった。

さわっても、ピクリともしない。



砕け散ったエリザベス人形はその後、専門的な研究の為に国立大学の研究室に運ばれた。

つづく

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