ソードメーカー11―?
「それは問題ないでしょう。わざわざ助けた自分の幼なじみに危害を加えるという事は、ありえないと思いますよ」
「まあ、そうじゃな」
「それよりも、そのグラムとかいう犯罪者と、フードを被った謎の人物の正体を突き止める事が重要だと、私は感じていますが」
「確かに。よし、グラムの調査はお前に任せる。よいな?」
リグラは沸騰したお湯をティーポットに入れながら、ちらりとルークを見た。
「了解しました」
ルークはにっこりと微笑むと、ゆっくりと椅子から立ち上がりながら、
リグラ様…例えこの二人を割り出しても、この事件の真の原因は掴めないかもしれませんよ…―\r
という思いを巡らせて、宰相府を後にした。
薄暗い小屋の中で、グラムは苦い顔をしながら、手に持っているメモを何度も読み返していた。
「無茶だ…。あれから奴らの監視も強まっている。出来る筈がない…」
グラムはそう言いながら、メモを握り潰して、外から漏れる太陽の光を見つめた。
くそっ…、俺みてえな犯罪者は、所詮捨て駒か…―\r
大きく舌打ちをして、グラムは腰の剣を抜いた。
「いいだろう。派手に暴れてきてやるよ。これが、俺の最期になるかもしれねぇからな…」
「まあ、そうじゃな」
「それよりも、そのグラムとかいう犯罪者と、フードを被った謎の人物の正体を突き止める事が重要だと、私は感じていますが」
「確かに。よし、グラムの調査はお前に任せる。よいな?」
リグラは沸騰したお湯をティーポットに入れながら、ちらりとルークを見た。
「了解しました」
ルークはにっこりと微笑むと、ゆっくりと椅子から立ち上がりながら、
リグラ様…例えこの二人を割り出しても、この事件の真の原因は掴めないかもしれませんよ…―\r
という思いを巡らせて、宰相府を後にした。
薄暗い小屋の中で、グラムは苦い顔をしながら、手に持っているメモを何度も読み返していた。
「無茶だ…。あれから奴らの監視も強まっている。出来る筈がない…」
グラムはそう言いながら、メモを握り潰して、外から漏れる太陽の光を見つめた。
くそっ…、俺みてえな犯罪者は、所詮捨て駒か…―\r
大きく舌打ちをして、グラムは腰の剣を抜いた。
「いいだろう。派手に暴れてきてやるよ。これが、俺の最期になるかもしれねぇからな…」
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