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君への想い〜未練〜

[150]  ふく  2008-08-25投稿
朝目覚めて君からの謝罪のメールを見て胸がざわついた
鈍い痛み
君への想いが君の重荷になっている
隣で寝ている奥さんに気付かれないように体を起こし君に何を返そうか迷った
今何を言っても何も伝わらないような気がした
君に深い傷を負わせたような気がして
君の悲しそうな表情を想像して頭が上手く働かない
言い訳がましい言葉は望んでいない
だけどどう言えばいいのか分からないまま外へ出て手帳に残していた君の電話番号へ着信した

思った以上に君の声が聞こえてきたのが早くて戸惑った
いつもより悲しそうな声
弱々しくて消えそうで僕まで悲しくなった
『あんなメール送らせてごめん』
しばらく沈黙があり
『謝るのはこっちです』
と今にも泣きそうな声で君が答えた
『それでも関係を切りたくないんだ』
焦るようにせがむように言葉が走る
『駄目ですよ』
呆れた声
『好きなんだ』
強い未練に負ける
『側にいてほしいから』無責任な台詞
君の返答を聞く間もなく言葉が出る

『奥さんを傷付けた、それが辛いんです』
『罪悪感で一杯で苦しいんです』
君が涙声になる
何だか健気で切なくて今すぐ君の元へ駆け付けて抱きしめたくなる
君を苦しめたくないけれど
解放してあげないといけないんだけど
それ以上に自分の気持ちにコントロールが効かなくて
君を失いたくなくて
もう終わらせる時なのに終わらせる事が出来ない

『しばらく連絡はやめときます、気持ちに整理が付きません』
寂しいけれど君の想いも大切にしたいからその言葉を受け入れる事にした

電話を切った後
もっと君に近付きたくなった

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