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ドジー博士の失敗談2〜発表〜

[696]  hiro  2008-08-25投稿
「ドジー博士、起きてください!成功ですよ!」
「ああ、本当だ、ずっと眠っていた。」
「早速、全国に流してもらいましょう。」
「どうやって?」
「僕の友人に、ラジオ局の関係者がいるんです。そいつに頼めば何とかなります。」
「そうだな、じゃあ、直接頼みに行くか。」
「はい!」
青木の声は、いつもに増して大きかった。
車でラジオ局まで向かう。1時間もしないうちに到着した。
「お願いだ、このCDをラジオで流してくれないか?」
青木は、必死な目をしていた。
「私からもお願いだ。この通り。」
と、ドジー博士も深々と頭を下げた。
「いいですよ、明日の22時頃にこのCDをかければいいんですね?」
「ありがとう!」
と、青木と博士は同時に声を上げた。
意外にあっさりと承諾してくれた。

放送当日、青木と博士は楽しそうに話していた。
「やっと、みんなに聴いてもらえますね!」
「ふむ、世間の反応が楽しみだな。」
「今日、ラジオ聴きますか?」
「いや、遠慮しておくよ、徹夜してやることがある。」
「そうですか、じゃあ僕も手伝います。」
「少し時間がある。テレビでもみるか。」
と、博士はリモコンを手に取り、テレビをつけた。
それから何時間かして、青木が話し掛けてきた。
「ドジー博士、もう始まりましたね、みんな今頃、快眠ですよ!」
その時、ドジー博士が、
「あっ!」
と大きな声を上げ、テレビを指差した。生放送で、街の様子が流れている。
青木は、テレビに目を向け、思わず、
「あっ!」
と、声を上げた。

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