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時空携帯 3−2話

[638]  小鉄  2008-08-26投稿
小林は、鞄から手帳を取り出しながら続けた。

「これは害者の物ですが、今日、貴方と会う予定になってますね。何の用件なのか、聞かせて貰えませんか。」

裕二は、驚いた。午後からくる予定の依頼人だったのだ。

「14時からの約束でした。でも、用件までは知りません。来てから話すとの事でしたので。ですから、名前も知らないのです。」
「森下ゆき、遺留品からの推測では、間違い無いでしょう。」

裕二の背中に、電流が走った。〔ゆき〕という名前に反応したのだ。今朝の、あの奇妙な電話は、被害者からのものだったのか。という事は、事件は、あの時起きたのだろうか。

「どうかしましたか?」

小林が、不審そうに聞いた。

「何でもありません。他に、質問はありませんか? 何でもお答えしますよ。」

裕二は、電話の事をあえて話さず、探りを入れた。

「では、最初の質問の答えを頂きたいのですが」

「その時間でしたら、自宅で寝てました。それだけです。」

「分かりました、
有り難うございます。」

そう言って、小林は立ち上がった。しかし、その顔には、満足な表情を浮かべていた。

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