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ディフェンド? ”2人の少女と水” 13

[386]  2006-06-03投稿
 「ちょっと、啓吾。真面目にやってよ」
 啓吾は、パソコンの前に座ったままボーっとしている。
 「だってよー、見っかんねぇんだもん」
 「え・・・」
 2人は、朝から闇夢玉の情報を調べていた。 
 「あっ・・・」
 怜が、パソコンの画面をみながら言う。
 「なんだよ?」
 「これ、見て!」
 啓吾は、怜が指差す所を見る。
 「翔・・・?」
 パソコンの画面には、翔の顔写真と闇夢玉の情報が書いてあった。
 「翔が、あれを持ってるの?」
 「わからない・・・」
 「とにかく、翔が居る所に行ってみよう」
 2人は翔がいる町、ルネロに向かった。
 
 ―ルネロ―\r
 「ここかぁ・・・」
 「みたいだね。・・・でも、誰も居ない」 
 啓吾達は町の中に入り町の角を曲がった。
 「あっ」
 2人の前には数人の男の子に囲まれた、女の子の姿があった。
 「化け物〜っ」
 男の子達は女の子に石を投げた。
 「アッチ行けよ〜」
 「ちょ・・・、やめなさい!」
 怜が、男の子達の所へ駆け寄った。と、男の子達は怜の方を見て立ち去った。
 「大丈夫?」
 その女の子は傷だらけだった。
 「大丈夫だよ」
 何処からか、声が聞こえる。
 「えっ・・・」
 2人の後ろの曲がり角から姿を現したのは、怜の目の前にいる女の子にそっくりな女の子が立ってた。
 「私は全然平気だよ。だって、そのコは偽者だから」
 と、言うとそのコはペットボトルを取り出した。
 「お戻り」
 と、言うと怜の前に居た女の子のあちこちから水滴が地面に落ちた。そして、あっという間に水は増え女の子は消え、ペットボトルの中に吸い込まれていった。
 「どぉ?凄いでしょ」
 2人は、その女の子を見たまんまだった。
 「貴方・・・いったい・・・」
 怜が口を開いた。
 「私?私は、凛。そして・・・」
 
 「リイバーだよ」

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